So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

生誕150年_横山大観展:20180526 [展覧会]

昨年はあまり行くことができなかった反省から、今年は予め行くべき展覧会を決めていました。

P5260087-12.jpg


「西端150年記念 横山大観」 山種美術館  1/3~2/25  ◎1月14日鑑賞済み
「至上の印象派 ビュールレ・コレクション」 国立新美術館    2/14~5/7  ◎2月25日鑑賞済み
「横山大観展」 東京国立近代美術館    4/13~5/27  ◎5月26日鑑賞済み
「プーシキン美術館展」 東京都美術館    4/14~7/8
「モネ それからの100年」 横浜美術館   7/14~9/24
「ミラクル エッシャー展」 上野の森美術館   6/6~7/29
「フェルメール展」 上野の森美術館    10/5~2/3

中でも、絶対に見逃さないぞ!! と決めていたのは、「横山大観展」と「フェルメール展」。

フェルメールは、これはもうマグロが泳いでいないと死んでしまうように、見ないでいると生理的に生きていけないものなので別格なのですが、

今年その次に見ておかねばなるまい!! と思っていたのは、

東京国立近代美術館の「横山大観展」に出展される「生々流転」。

P5260090-12.jpg

何年か前に、その一部が展示されているのを見たことがありますが、全長4,070cmに及ぶ全部はまだ見たことがなかったのです。


横山大観の生誕150年を記念として開催された「横山大観展」に、会期ぎりぎりの5月26日にようやく行くことがてきました。

東京ではもう終わってしまいましたが、京都国立近代美術館では7月22日まで見られるとのこと。

P5260095-12.jpg

1月に山種美術館で横山大観を見ているので、今年2回目となった大観さん。

開館と同時くらいに美術館に着いたのですが、既にかなりの混雑。

美術館に入るまでに少し並んだし、会場に入っても絵の前には長い列が作られていて、ぞろぞろ、ゆっくり流れていく食品工場のコンベア状態。

P5274798-12.jpg

会期終了一日前だから混雑は仕方ないのでしょう。もっと早く来るべくでしたが中々時間が取れませんでした。

ならば、己のフォースを信じて「見たい絵のみ見るべし」と方針を決定しました。

でも…結局、最初の絵から気になったのですが ^^;


最初の展示は東京美術学校の卒業制作の作品。大観らしくなく? きちんと描かれている作品。

村の子供たちが猿舞を見て喜んでいる様子が描かれています。 かわいい子供たち一人一人の表情が可愛らしくて、暫く引き付けられていました。

≪村童観猿翁≫ 1895年7月 東京芸術大学
P5274800-12.jpg

この絵は初のお目見えなのだそうです。

105年前に刊行された画集には載っているものの、その後行方が分からず、昨年末に約100年ぶりに発見されたのだそうです。

個人のお宅でずっとのんびりしていたのかも ?

この絵も今回の目玉の一つです。
ネックレスの細かい模様や、観音様が纏っている薄衣の表現はさすがだなと思いましたが、

脚のバランス ?
ひざから下が極端に短くて、何だか全体の印象はディズニーの「ベイマックス」みたいだなぁと ^^;

大観さんらしいと言えば、らしいかなと? 笑 

≪白衣観音≫ 1908年
P5274802-12.jpg

個人的に惹かれたのはこの≪水国之夜≫でした。

蘇州の夜、日が暮れて間もない頃でしょうか。

石造りの階段ではそれぞれ、辮髪を結った人たちが、団扇を扇ぎ何やらおしゃべりをしながら涼んでいたり、

長い煙管でぽっかり煙草をくゆらせたり。

≪水国之夜≫ 1911年頃 京都国立近代美術館
P5274804-12.jpg

部屋の中には明かりが灯り、美味しそうな中華料理を囲んで団欒のひと時。

日本画ぽいけれど、イラストの様にも見えて、今にも登場人物が動き出し、楽しそうな人々の話し声が(ちょっと騒がしいくらいかも?)聞こえてきそうな感じがしました。


何だかたゆたゆと流れていく大河の畔、ゆっくりと穏やかで優しい、楽しい時間がここにはあります。

≪水国之夜≫ 1911年頃 京都国立近代美術館
P6264878-12.jpg

この絵も何だかいろんな要素が一緒に詰め込まれているようで、一目見て気になってしまいました。

後で図録を読むと従来の岩絵の具ではなくて、粒子の荒いものをわざと使っているのだとか。

前景の濃い茶の部分です。

印象派とかが少し入っているかなと思ってしまう作品でした。そうそう、山道を行く旅人の周りで茶色い葉っぱたちがざわざわしているような、そんな感じがしました。

≪山路≫ 1911年10月 永青文庫
P5274806-12.jpg

大観さんの絵に出てくる動物たちも見逃せません。

3匹のリス。

2匹は仲良く木の実の食事中。そこにもう一匹が何やら持ち帰ってきたところ? もしかすると三角関係? 笑

≪山茶花と栗鼠≫ 1913年3月 セゾン現代美術館
P5274810-12.jpg

鹿も表情が優しいです。

にっと、笑っているのかも。少し擬人化されているのかな? 等と思えるほどです。

≪秋色≫ 1917年9月 
P5274813-12.jpg

「見たい絵のみ見るべし」と方針を決めたものの、やはり生誕150年を記念しての展覧会です。

見どころいっぱいで、それなりにすっ飛ばしながらの鑑賞でしたが、ここまででほぼ1時間経過。

そして、いよいよこの日の、いえ、今年のじぶんにとっての目玉作品の一つである「生々流転」です。

≪生々流転≫ 1923年9月 東京国立近代美術館
P5274817-12.jpg

「生々流転」の会場で長い列に(ディズニーランドの列の様に幾つにも折れ曲がって)並んでいる間、

ディスプレーではこの作品に纏わる、劇的なドラマの様なお話が語られていました。

東京で一般公開された大正12年9月1日、あの大地震、関東大震災が起こったのですが、奇跡的に? 「生々流転」は損傷を受けなかったとのこと。

一面にがれきと化した東京の姿が映し出され、それと「生々流転」。よくぞ無傷で最大の災厄を乗り越えてくれたんだなと、出会う前から何だか胸が熱くなりました。

≪生々流転≫ 
P5274818-12.jpg

展覧会を構成、アレンジした方たちの「盛り上げ方」も上手、等と余計なことも考えていると、

≪生々流転≫ 
P5300004-12.jpg

いよいよの「生々流転」。

山間に落ちた一滴の水が、水流となって川、大河となり流れていく。

やがて海に注ぎ込むと、穏やかな景色は黒っぽい雲が湧き出し渦を巻くように荒れ模様となって、

一匹の竜となり宙へと昇っていく。

そして、また雨となり地に降ちて、生々流転は繰り返される…。

やっぱり素晴らしいです。この絵、我が国の文字通りの宝だなぁ。見ているうちに感動で一杯になりました。

≪生々流転≫ 
P5300003-12.jpg

生々流転、ここには水だけでなく、朝、昼、晩の一日が、そして春、夏、秋、冬の四季の3つの永遠の繰り返しが描かれています。

老子の思想、輪廻の考え、色々なものが描かれているんだなと。

もっともっとじっくりと見ていたい。一日中見ていたかったのですが、列はどんどん前に進んで、ここでもベルトコンベアでした。


でも、じぶんは2回並んで2回見ました。 ^^

≪夜桜≫ 1929年11月 大倉集古館
P5274828-12.jpg

白衣観音、生々流転の他にも見どころの多い展覧会でした。

夢の共演。豪華絢爛夜桜、紅葉の同時展示!! と宣伝されていましたが、

夢幻の世界、妖艶さも漂う夜桜、

青の流れ、茜色が目に鮮やかな紅葉。2つの作品は文字通りの大作。そろってみることができたのも至福の時でした。

≪紅葉≫ 1931年9月 足立美術館
P5274831-12.jpg

≪南溟の夜≫も自分的に気に入った作品。

向かって左上に何なんだろう? 光っているものがあります。

遠いかなたの星団が瞬いているのか、かなたの銀河そのものなのか…、

何か、もっと神秘的なものなのか…。想像が膨らみます。前景のごつごつとした岩の島、中景の青い波、そして、彼方の天の星々。

大観さんってロマンチストなんだなぁと。

≪南溟の夜≫ 1944年2月 東京国立近代美術館
P5274835-12.jpg

トータルで2時間以上、時間が経つにつれ混雑が増していく中で作品と向かい合っていて少し疲れました。

そうなんだなぁ~と色々と一人で納得して、心地よい疲れでしたが、そろそろ帰ることに。

IMG_0393-12.jpg

銀座線を使いましたが、たまたま乗った車両は特別仕様車 !!

銀座線は全部で40編成あるそうですがそのうち、たった2編成だけの特別仕様車にあたってしまいました。

今銀座線で使われている1000系は、90年前に銀座線が開通した当時から40年ほど運行していた1000形をモチーフにしているのだそうですが、

IMG_0396-12.jpg

2つだけ昔のままに極限まで近づけた特別仕様車だとのこと。会えたらうれしい四つ葉のクローバーとか ^^

その車両に短い区間でしたが乗ることができました。

ただ、最近のホームはホームドアが設置されているので写真は撮りづらかったです。 ^^;

IMG_0399-12.jpg

地元に帰ってきて、そういえば朝から何も食べていないことに気が付きました。

近くの店で家系ラーメンを頂きました。

お決まりの海苔三枚、ホウレンソウにチャーシュー、そして煮たまご。

最近東京で、大宮で横浜家系ラーメンを頂きましたが、やはり地元の家系が美味しいです。

IMG_0334-1.jpg

横山大観、人としてもきっと興味深い人なんだろうな。

次はこんなことをして皆を驚かしてやろう !! そんな思いを沢山持っていた方だったんだろうなと。

この日の展覧会を見て、そんな風に大観さんのことを思うようになりました。


≪水国之夜≫、≪南溟の夜≫、

そして何よりも≪生々流転≫にまた会いたいなと思いました。

P5274839-12.jpg

そうそう、それから、

東京国立近代美術館ですが、≪生々流転≫を収蔵しているから展示できるように、

40mの展示スペースが設けられる形に設計された建物なのだそうです。

これも、大観さん、やっぱりすごいです。 ^^


気が付けば、

「プーシキン美術館展」 東京都美術館    4/14~7/8 の期日が迫っています。

またギリギリになりそう? ^^;;;

" 2018/05/ 26 The 150th Anniversary of his Birth: Yokoyama Taikan"
nice!(72)  コメント(40) 

湯河原温泉と町立美術館「平松礼二館」:20180519 [展覧会]

シメジと、

P5190008-12.jpg

きくらげのシャキシャキ感も楽しめるし、醤油がほんのり感じられてシンプルでとっても美味しい。

これ一つあれば、ビールは何杯でも。

P5190006-12.jpg

たどり着けば、こちらのお店で、

心尽くしのちょっとしたおつまみと、手打ちの蕎麦を頂くのが定番の楽しみです。

P5190010-12.jpg

自分の誕生日だからと、母が誘ってくれた湯河原。

先ずはいつもの小松庵さんで、美味しく昼ご飯を頂きました。

母と同じか少し下くらいの年齢かな? 看板娘の前掛けが似合う女将さんに、「ご馳走様」のご挨拶をして店の外に出ました。

P5190018-12.jpg

5月19日、

P5190029-12.jpg

じぶんの誕生日の次の日の土曜日、一泊どまりで母からのプレゼントの温泉旅行に、湯河原まで出かけてきました。

いくつになっても、子供は子供、親は親なのだなと。

じぶんとしてはもうこれ以上、年は取りなくない気分だし、決してこの年になると誕生日がめでたいとは思えないのですが、

P5190034-12.jpg

母親にとっては子供の生まれた日は特別で、やはり祝いの日のよう。

せっかく誘ってくれたし、父の法事も済ませてご苦労様だし、

気持ちよく、温泉プレゼントを頂くことにしました。

P5190040-12.jpg

湯河原は横浜から近いし、何度も訪れているのですが、

まだまだ知らないところもたくさんある様です。

P5190049-12.jpg

たまたま、駅の案内板で知った「城願寺」ですが、観光案内所で聴くと駅から歩いて10分くらいとのこと。

春先にインフルエンザだった母、それから少し体力が落ちたようで歩かせるのも心配でしたが、

「大丈夫」

「そのくらい問題ない」とのことで、それならゆっくり歩くことにしよう。


坂道を上ると、そこに立派なお寺がありました。

P5190052-12.jpg

源頼朝が伊豆で打倒平氏と挙兵した時からの忠臣、土肥次郎実平。湯河原駅前にも銅像が立っていますが、

その土肥一族のお墓のある立派なお寺です。

何といっても山門の階段を登りきったところにある、樹齢800年のビャクシンの古木。

おっきくて太くて、ごつごつしていて、緑の葉っぱでいっぱいで、触ると暖かくて優しくて、
流石、国の天然記念物ということだけあります。

P5190062-12.jpg

母と一緒に自然のパワーをたくさんもらってきました。

P5190097-12.jpg

宿に着けば、温泉、温泉です。

ここの宿の露天風呂が大好き。

P5190114-12.jpg

三畳くらいの大きさの湯舟。時間と同時にチェックインをしたので、露天風呂も貸し切り状態。

P5190122-12.jpg

緑いっぱいの山々に囲まれた湯船に足を思いっきり延ばして、たゆたゆと首と耳まで浸かって見上げれば、

真っ青な空には白い雲たちが遊んでいます。

雲が流れていく…、形を変えていく…。 ゆっくりと見上げたのはいつ以来だろう ?


一機の飛行機がゆっくりと、

露天風呂の対角線の方に…。

P5190126-12.jpg

ゆっくり温泉に浸かって、部屋で湯上りの冷たいビールを頂いていると、

すぐに夕食の時間です。

P5190140-12.jpg

ここでも生ビールを頂き、食前酒。

お腹が空きました !! いただきます。 ^^

P5190142-12.jpg

温泉宿の食事って独特の献立でいつも楽しみ。

板前さんの腕を振るっての料理。盛り付けもかわいいし、特にここの食事は本当に美味しいです。


夕ご飯を少しも残さずに平らげて、一休みしてこの日3度目の温泉に浸かっていると、

ゆっくりと夜は更けていきました・・・ ZZZZ

P5200150-12.jpg

目覚めてみれば、曇り空。

前日とは違って気温はかなり低め。

P5200152-12.jpg

先ずは温泉、温泉 笑

温まったところで朝の散歩に出かけることに。

母と一緒に散歩に出かけたのですが、かなり寒くて母は途中で宿に戻りました。

じぶんは相棒と一緒に、奥湯河原をそぞろ歩きです。

P5200156-12.jpg

今年初めての咲き始めの紫陽花、

P5200157-12.jpg

風見鶏状態のツバメ、

その他色々な種類の鳥たちにも出会いました。

Walkman はなかったけれど、色んな鳥たちの朝の挨拶と、

P5200160-12.jpg

川の流れの音を聴きながらの散歩です。

P5200176-12.jpg

そうそう、温泉街の街灯が新しくなっていました。

でも、形はそのまま。ここの街灯も何となく気になります。 

P5200171-12.jpg

小一時間歩いてきたら、

またまた、お腹が空いているのに気が付きました。朝飯は8時から。

P5200187-12.jpg

夕飯だけではなく、

P5200199-12.jpg

宿の朝飯も温泉宿独特です。

温泉卵、海苔、佃煮に数種のお新香、

塩辛に明太子。

P5200201-12.jpg

テーブルの上、目の前で炊きあがった湯気ほわほわの白いご飯。

P5200206-12.jpg

そして、なんといってもアジの開き。

海苔の入った大きなお椀の味噌汁も !!

めちゃめちゃ美味しいかった。


ご馳走様、温泉もとっても良かった。

P5200211-12.jpg

チェックアウトを済ませ、前日から宿の隣にある美術館が気になっていたので、

湯河原美術館に行ってみることにしました。

P5200246.JPG

展示のものに、それほど期待していた訳ではなく(すいません)、

宿の部屋から見下ろせた、美術館の庭とテラスのカフェがいいな、コーヒーが飲みたいなと思ったのです。

P5274793-12.jpg

ところが、美術館に入ってみてびっくり @@;

何て素晴らしい作品を収蔵しているのでしょう !!

何度も何度も近くに来ていたのに、今まで一度も寄らなかったことを後悔するほどでした。


恥ずかしながら、平松礼二さんの作品に初めて出会いました。

最初の作品を見て、びっくりしてしばらく動けなくなりました。

P5274776-12.jpg

日本画なのですが、

先ず最初の絵を見て思ったのは(ここには貼ることができなかったのですが)、クリムトみたいだ !! ということ。

金箔に花がたくさん描かれていて、漆黒の夜の空には、新月前の細い月・・・。が~~ん !!


それから、ルオーの様な慈愛に満ちた優しさが、ほんのりと感じられる一枚や、

モチーフはモネの作品の様なものまで・・・。


何といっても、日本画特有の装飾美に色彩が素晴らしく、しかもどこか新しさを感じるんです。

今まで知らなかったなんて、美術館の隣まで何度も来ていたのにと。

P5274777-12.jpg

平松礼二、1941年東京都生まれ。愛知大学卒業後、多摩美術大学教授。

みずから日本画を描き続けながら、既成観念に固まりがちな日本画の世界へ反発を続け、

50歳の時にたまたま訪れたオランジェリー美術館の「モネの部屋」で、

80mにも及ぶ睡蓮の連作、「睡蓮・緑の反映」「睡蓮・雲」「睡蓮・朝」を一目見て、それまで何ら関心などなかったのに、モネの晩年の作品に衝撃を受けます。

ああ、これは日本の屏風なんだと!!

それ以来、印象派のジャポニズム研究を続けられているとのこと。

P5274781-12.jpg

ジヴェルニーのモネの庭園にも何回も訪れ、モネの大きな家に奥さんと二人だけで泊まったりして(何か出そうで少し怖かったとか?)

モネの睡蓮の池の絵も何枚も描いています。

そうそう、平松さんの本を読んで知ったのですが、モネの池の睡蓮は初めは植木鉢で育てられて、

絵になる、塩梅の良いところの池の場所に沈められるのだそうです。 モネの頃からずっと。

モネは睡蓮の絵のモチーフを、自らディレクションしていたのですね。

P5274785-12.jpg

フランスの、ヨーロッパの人々にも平松礼二さんの素晴らしい絵は評価され、

2013年には、「平松礼二・睡蓮の池・モネへのオマージュ展」がジヴェルニー公立印象派美術館で、翌年にはドイツベルリン国立アジア美術館で、開催されました。

そして、今まさにこの時も、

「ジヴェルニーで平松礼二展」がジヴェルニー公立印象派美術館で、11月4日まで開催中とのことです。

P5274774-12.jpg

日本の浮世絵等に大きな影響を受けたモネやゴッホや、たくさんの印象派の画家たち。

僕たちが考えているよりも、もっともっと、それは大きなものだったようです。

これも、平松さんの書かれた本(「モネとジャポニズム (PHP新書)」)で読んだことですが、戦後日本の教育はあえて日本画などは教えずに、アートは西洋のものばかり。

日本の文化の素晴らしさをあえて教えない様にしていたのではとのこと。

実際、思い返してみれば、小学校や中学校の美術の時間に日本画についてほとんど教えてもらっていないし、

日本画の画材等には触れたことがなかったなと。


でも、展覧会に行くようになって日本画も知るようになって、日本画って日本のアートってすごいものなんだなと、自分でも今はそう思います。

こんなに素晴らしい、世界に誇れるものを自分たちは受け継いでいるんだと。

平松さんが書かれているように、子供たちにもそのことをはじめから教えられるといいのになと思います。

P5274782-12.jpg

かっての日本画には大きなオリジナリティがあって(平松さんはこれこそが、オリジナリティこそが美術において大切である。今の日本画は派閥? 縦社会?であってオリジナリティが育ちにくくなっているとのこと。)、

そのオリジナリティにモネや印象派の画家たちは、心底から驚き、大きな影響を受けたのだと。


それを、今度は日本人である平松さんが日本画に本歌取りのように取り入れ、何枚ものモネの睡蓮の池の絵を描いていく。

いつか平松さんの絵にインスパイアされて、西洋の画家が自分のオリジナリティを開花させていく。

日本と、フランスを初めとするヨーロッパの国の画家の間で、100年くらいのスパンで、オリジナリティのキャッチボールをしていけたら、

それはなんて素晴らしいことなんだろうと思いました。

P5274787-12.jpg

湯河原美術館には「平松礼二館」があって、そこには平松さんの作品がたくさん収蔵され、

その時々に、特別展としてテーマを決めて素晴らしい作品が多く展示されるとのこと。

じぶんと母が訪れた時には「花の旅~フランス編~」(6月25日まで)、

そのあとは10月1日まで「画業をたどるシリーズ①」、

そして、11月26日まで「月と花の饗宴」展が催されるとのことです。

P5200225-12.jpg

絵画鑑賞の後、

そもそもの目的だった? Museum Cafe 「and garden」さんで、美味しいコーヒーを頂きました。

P5200230-12.jpg

サンドイッチなど軽食も美味しそうだったけれど、宿でお腹いっぱいに美味しい朝食を頂いてきたので、

それらは次回のお楽しみとしました。

平松さんの展覧会を見て、今度はテラス席でいただこうと思います。

P5200241-12.jpg

母からの誕生日プレゼントの温泉一泊旅。

独り占めの青空と雲の露天風呂、

美味しい夕ご飯と、それと甲乙付け難いアジの干物と味噌汁の朝食、

それに何といっても、町立湯河原美術館の平松礼二の作品たち etc etc …。

P5274771-12.jpg

とても素敵で忘れられない誕生日のプレゼントになりました。

お返しに今度は、何かプレゼントを秋にしようかな?

平松さんの作品に会いたいから、また、同じところもいいなと !!

" 2018/05/19 Yugawara & Reiji Hiramatsu "
nice!(74)  コメント(46) 

ターナー「風景の詩展」:20180504 [展覧会]

今年のGW、前半の4日間はカメラを連れて港の見える丘公園に出掛けた以外は、

自分の部屋で「まったり~っ(3月のらいおんの猫たちの様 ^^;)」

P5189281-12.jpg

これではいかんいかんと、5日はラ・フォル・ジュルネに行ったことは前に書きましたが、

その前日の4日も娘を連れて(連れられて?)、

新宿の東郷青児美術館へ「ターナー 風景の詩」展を見に出かけました。


部屋で好きな本とCDと、時々お酒に囲まれて過ごすのも良いですが、

そればかりだったから余計に、久々の都会と5月の爽やかな青い空は元気があって新鮮な感じ。

P5040036-12.jpg

久しぶりの東郷青児美術館は、スマホのナビを見ながらでしたが、娘とあちらこちらのビルの中、
行き止まりになったり引き返したり…、

でも、何とか無事にたどり着きました。 ^^;

P5040057-12.jpg

専用のエレベーターで42階まで上ると美術館の入り口。

P5040042-12.jpg

展示室は写真は撮れませんが、入り口付近にはフォトスポットとして、ターナーの作品を大きく拡大したものや、この美術館の至宝、ゴッホの«ひまわり»等が展示されていました。

そして、「ターナー 風景の詩」です。

P5040048-12.jpg

印象派の先達とも言われるターナー、

じぶんもあの海の景色を描いた太陽と雲と、青やオレンジや色々な色彩が入り混じった風景にひかれてターナーが好きになりましたが、

娘は印象派はあまり好きでないとのこと。

《風景 タンバリンを持つ女》1840-1850年頃 88.5×118 栃木県立美術館
P5189298-12.jpg

なぜ? と聴くと?

度の強い眼鏡の娘、「眼鏡を外した時の景色みたいで輪郭がないのがいや」と。

それでは印象派の先祖みたいなターナーが好きなのは?

「色彩が好きなのと、印象派みたいに輪郭がないのでなく形ははっきりしているから」。

なるほど? 納得するようなしないような、そんな感じではありましたが、ある種、言いえて妙かなと 笑

《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》1802年展示 91.5×122  サウサンプトン・シティ・アート・ギャラリー
P5189289-12.jpg

今回の展覧会は水彩画が多く、テーマ通り風景画をメインとする展示でした。

あまり大作はなかったけれど、部屋に飾っておいてもいいなと思う作品がたくさんありました。

《タインマウス小修道院》1822年頃 15.9×24.1 ブラックバーン博物館アート・ギャラリー
P5189292-12.jpg

たくさんの絵を見て思ったことは2つありました。

一つは、ターナーの海をテーマにした作品、海洋国家イギリスということもあって、かなり多い様ですが、

描かれた波に注目です。

《セント・オール・バンズ・ヘッド沖》1822年頃 39.8×68 ハロゲイト、メーサー・アート・ギャラリー
P5189294-12.jpg

自分たち日本人は波というと、葛飾北斎の≪神奈川沖浪裏≫の波等飛沫が強調された激しい波を思い浮かべますが、

ターナーの波はかなり特徴があるかも ? 

天気が悪そうだし、かなり荒れている様だから、もっと大きな波、大げさな波でもいいのではないか等と。

《ゴスボート、ポーツマス港の入り口》1829年頃 29.2×43.2 ポーツマス博物館群
P5189296-12.jpg

ただ、たくさんの海景画を見ていって、1840年代の絵になると何となく納得 ?

《オステンデ沖の汽船》1840-41年頃 24.8×36.4 ポートサンライト、リヴァプール国立美術館群
P5240001-12.jpg

空と海と、

船と海岸の人々と、そしてもちろん波と、

もう境目がなくなってしまって、海景というよりもターナーの心象風景なのでしょうか、

渦をまいて、または空に全部が昇華していってしまう様な。


船でも人でも、空でも、波でもなく、それらが全て混じり合って、その場所でその時にターナーが心に焼き付けた景色なんだなと。

ターナーの海景画、とても興味津々で面白かった。

《海岸で救難作業をする人々》1840年代 22.2×29.2 個人蔵
P5240004-12.jpg

旅好きターナー? 生涯に色々な所に何回も出かけたようです。

大陸にもですが、なんと、イギリス国内は合計56回も。

ストーンヘンジも訪れているのですね。

《ストーンヘンジ、ウィルトシャー》1827-28年 27.9×40.4 ソールズベリー博物館
P5189287-12.jpg

今回の展覧会で思ったことの2つ目は、

版画が約100点も展示してあって、量も多かったけれど、その質がものすごく素晴らしいことでした。

風景画や海景画の水彩や油絵も良かったけれど、もっと興味を惹かれたのは版画でした。

P5189302-12.jpg

そもそも、ターナーのデッサン、水彩や油絵をもとに作られた版画は800点以上もあるのだとか。

これほどターナーが版画に力を入れたのは、買ってきた図録の解説によると次の3つの理由だそうです。

①版画によって自らの作品を普及させようとした。
 売れっ子画家ターナー、版画がカタログみたいなものだった? 販促?
 大衆は版画を通して、ターナーの作品を購入していたとか。

②版画が旅行ガイドの役割をしていた。
 国内外の旅行が流行していたとのこと。ターナーが描いた多くの水彩画は版画の出版業者からの依頼によって
 いたのだとか。

③版画そのものの芸術的価値をターナーが認識していた。
 版画はオリジナルの単なる複製ではなかったようです。
 ターナー自身が版画の芸術性と重要性をよく理解していた。また、ターナーの指示で、オリジナルの水彩画等と
 は異なった描かれ方をしているものもあるとか。

P5189301-12.jpg

実際、《ストーンヘンジ、ウィルトシャー》は元の絵と版画も載せておきましたが、版画の方が迫力すごいなと。

P5189306-12.jpg

100点余りの版画達、細密に(顕微鏡で調べた人がいる様ですが、数ミリの所に5本も線が入っているとか ^^;)
丁寧に作られており、これって本当に版画? みたいに思うものがたくさん展示されていました。

P5189314-12.jpg

もちろんもちろん、あまり書きませんでしたが、

テーマの風景画も素晴らしい作品がありました。

ポスターにもなっていますが、この絵もいいなぁ~と、しばらく風景の中にじぶんも引き込まれ、この景色の中、カメラとWalkman を連れ、散歩しているかの感覚に。

《ソマーヒル、トンブリッジ》1811年展示 92×122 エディンバラ、スコットランド国立美術館群
P5189316-12.jpg

展示室を出て、42階からの景色。

5月の青空、都市東京。そして、

P5040044-12.jpg

やっぱり、ターナーはすごいや !! きっと、偉いからえばっていて、気難しくて性格は???

でも、作品はすごいな。


42階からの現代巨大都市、東京の景色を眺めながら展覧会を見ての感想。

P5040052-12.jpg

42階から降下し、元の世界に戻ってきたらお腹が空いているのに気が付きました。 ^^;

駅の方まで戻るとものすごく混んでいるのはわかっているので、この辺にしようかと。

隣のビル、新宿エルプラザの地下2階にある「ビストロ フランベ」さんでランチを頂きました。

P5040065-12.jpg

なぜかビールは頼まず? (娘と一緒だからではないですが)、

じぶんは初めて頂きました、ドイツ生まれのピザの様な「タルトフランベ」、ベーコンとオニオン。

P5040066-12.jpg

それと大盛りのカルボナーラをオーダーして、二人でシェアしていただきました。

ランチは全品、サラダとデザート付きで、パン・スープ・ドリンクはセルフでおかわり自由でした。

バゲットのパンも美味しくて…食べ過ぎです。 ご馳走様。 ^^v

P5040073-12.jpg

今年は10月のフェルメール等、色々楽しみな展覧会も多くて、

正直言うと、それほどは期待していなかったのですが、

波の海景画のこと、晩年のまるでモネの睡蓮の絵の様にも思える一種抽象画の様な作品、

それに素晴らしい版画たち…、

「ターナー 風景の詩」も素敵な展覧会でした。

P5189310-12.jpg

チケットはプーシキンと、モネと、それから横山大観があって、横山大観は27日まで。

26日の土曜日ギリギリですが行ってきました。

「生々流転」、やっぱりすごかったです。 横山大観展のことも機会があればブログにも残しておきたいなと。

" Turner and the Poetics of Landscape 2018 "
nice!(75)  コメント(46) 

至上の印象派展_ビュールレ・コレクション:20180225 [展覧会]

2018年も、もう3月。

どたばたとしていたら、ひな祭りも終わっていました。

光陰矢の如しの通りだと思いますが、年とともにそれは加速し、最近ではワープ以上になっているのではと ?

P2250002-12.jpg

ブログも放置のままで、なんとなく期末で焦っているこの頃ですが、

2月の最後の日曜日、友達と今年2つ目の展覧会に行ってきました。

今年は「絶対に行く展覧会」を予め決めてあります。

計画通りの2つ目は、

乃木坂、新国立美術館で開催されている「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」展。

P3058097-12.jpg

乃木坂駅のいつもとは違った出口から出で、美術館の正面 から入ってみました。

いつもと違う出口から出て、いつもと違う景色を眺め、ここでいいのかと思いながら歩き・・・、

ほんの少しの些細なことですが、何だか新国立美術館も新鮮に感じました。


日常とか、いつもとか、少しだけ変えてみるのも良いものかもしれません。


友達からは「外でたばたば」のメールが。「いつからまた吸い始めたんだ~!! 」聞くと、

「暇だから」との返事 ^^;

ちなみに自分は36歳でやめて、それからは吸っていません。

後で理由を聞いてやろう !! などと思いながら美術館の前で合流しました。

P2250013-12.jpg

ビュールレ展、

エミール・ゲオルク・ビュールレは、実業家として成功して(武器を扱っていました)、心の拠りどころとして美術作品を収集し、チューリヒにある邸宅の隣の別棟に飾っていたとのこと。

お金持ちって、心の豊かさを満たすために美術品をコレクションにすることが多いですね。

死後、別棟は美術館として一般公開されましたが、スイス国外にコレクションが公開されたのは過去に数回のみなのだそう。

また、2008年に4点の絵画盗難事件があり、それ以来一般公開が規制され、2020年にチューリヒ美術館に全コレクションが移管されることになりました。
ビュールレコレクションとして鑑賞できることも貴重ですし、コレクション全体が見渡せるのは今回が最後の機会になるのですね。

それなら尚更、ビュールレさんのコレクションはどれどれ? そんな感じで展示室に入りました。

« アングル夫人の肖像 アングル 1814年 70×57 »
P3058075-12.jpg

最初のコーナーは肖像画でしたが、友達との最初の感想は、

「質がいい」

「そうだね、質の高さを感じるね」。

« ピアノの前のカミュ夫人 ドガ 1869年 139×94 »
P3058076-12.jpg

友達とは確か昨年末の「ゴッホ展」以来なので、一緒に絵を見るのは3か月ぶりになるのかな?

一人で好きな作品に会って、色々な話をするのも勿論良い時間ですが、
友達と同じ作品を見て機会を共有し、感じたことをその場で、又は食事や美味しいお酒とその後で、
語り合うのはとても楽しい時間です。

何十年来の友達ですが、こんな友が持てたこと、人生と言うと大げさですが、

今まで生きてきた中で大切な宝物だな。

«  燕 マネ 1873年 65×81 »
P3058084-12.jpg

ビュールレコレクション展、

ルノワールの「イレーヌ嬢」、セザンヌの「赤いチョッキの少年」等をはじめ印象派の名画を中心とする展覧会。

いくつかの章に分かれていました。「肖像画」「ヨーロッパの都市」「19世紀のフランス絵画」「印象派の風景」「印象派の人物」etc etc ・・・。

最初の章を見ての感想の一言が「上質」でした。

収集家ビュールレさんの審美眼、センスの良さを感じました。

« 雪のサン=ミシェル橋、パリ マティス 1897年 65×81 » 
P3078106-12.jpg

それからもう一つ、

この画家がこんな絵も描いているんだ。

ドガの肖像画や、マティスの赤や緑でない普通の? 風景画や、マネのフクロウの画 etc etc ・・・。


同じくマネの「燕」も気に入った作品。

前景の黒と白のドレスの女性、遠景には風車や塔が見える街の風景。

ぽっかりと空いた中景は何となく殺風景かなと思うと、タイトルの燕がスーッと飛んでいきます。

燕が低く飛ぶと雨が降るとか・・・。

青空ですが、雲も出てきて、この後、女性たちはどうなるのかな? 想像が膨らみました。


今まで見たことのない、自分の画家のイメージからは意外にも思える作品が何点かあって新鮮でした。

« ワシミミズク マネ 1881年 97×64 »
P3058087-12.jpg

そして、

「イレーヌ」は本当に可愛い !!

ルノワールの他の作品も、女性の肖像画が何点か展示されていましたが、肌や髪の感じ、
一本一本丁寧に描かれたまつ毛。

明らかにイレーヌは描かれ方が違っていました。

« 赤いチョッキの少年 セザンヌ 1888-90年 79.5×64 »
P3058068-12.jpg

今風の女の子、現代のアニメなどに登場しても十分に美少女役が務まるのではと、友達と絵の前で話したり。


ルイ・カーン・ダンヴェール伯爵の長女イレーヌ、当時8才。

天使の様に愛らしいイレーヌ。


でも、生涯は決して幸せな時ばかりではなかったようです。

19歳で31歳の銀行家と結婚(政略?)。10年後に破綻(ご主人の不倫?)。

その後、再婚しましたが、やはり離婚(男運悪いのでしょうか?)。60歳代で第2次世界大戦が始まり、ユダヤ系であったため、娘と孫と妹はアウシュビッツで命を落としてしまいます。

イレーヌは改宗していたことと、名前をイタリア風に(再婚の相手がイタリア人)変えていたため最悪の事態は免れたようです。

91歳まで長生きをして1963年に亡くなりました。


画はナチスのゲーリングが盗んでいたのでしょう、所有していましたが、戦後返還されて1946年オランジェリー美術館に。

その後、所有権が認められてイレーヌの元に戻ります(イレーヌは当時74歳。映画の黄金のアデーレの様です)。

その後にビュールレ氏に買い取られ、そのコレクションに。


こんなことを知ると、ただ可愛いだけのイレーヌではなくなるのかもしれないけれど、

でも、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」はそれでも、ずっと美少女なんだなと。

そうであるべきだと。

来歴を知り、この絵のことがもっと好きになりました。

« イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢 ルノワール 1880年 65×54 »
P3058064-12.jpg

最後にもう一枚気になった絵がありました。

最初に載せておいた「アングル夫人の肖像」です。

一目見て気になってしばらく友達には悪かったけれど、絵の前で一人で佇んでいました。


アングルの奥さんの肖像画であり、顔は完成しているものの、他のアングルの作品と比べれば、洋服や背景は未完成なのだと思います。

アングルが自分の手元に大切に置いておいた作品なのでしょう。

アングルは奥さんをとっても愛していたのだそうです(1813年結婚 1849年にマドレーヌ死去)。その最愛の妻マドレーヌはアングルを残して先に亡くなってしまったとのこと。

作品からは私的な愛情、やさしさや愛おしさの様な感情が伝わってくる感じがしました。

デトロイト美術館展で見たセザンヌ夫人の肖像画も好きですが、この絵もいいな。


「イレーヌ」は素敵な作品でしたが、アングル夫人の肖像もとても気に入りました。

« 日没を背に種をまく人 ゴッホ 1888 73×92 »
P3058093-12.jpg

ゴッホも良い感じの作品が展示されていました。

じぶんが気に入ったのはこの絵、「古い塔」でした。ゴッホ展で見た佐伯雄三の画を思い出しました。

« 古い塔 ゴッホ 1884 47.5×55 »
P3058089-12.jpg

ゆっくりと二人で話ながら、またはお互いに一人で、

ビュールレさんの確かな審美眼で収集された絵画たちを楽しむことができました。

この日見た絵は、コレクションとしてはみんな離れ離れになってしまうみたいですが、素敵な絵画たち、
その内に、またどこかで再会するのかもしれません。

P2250018-12.jpg

このポストカードは、展覧会が始まって何日かの限定で、入場者に配られたもの。

「イレーヌ嬢の肖像」非売品です。ゲット !! ^^v 気に入りました。

P3058063-12.jpg

お腹が空きました。

友達と絵画鑑賞の後は、お決まりのホームグラウンド秋葉原へ。

昔からのたまり場は少なくなってしまって、秋葉ヨドバシ等に行くことも多くなりましたが、この日は昔からある「雁川」さんで、定番の牛筋の煮込みを頂きました。

とろとろの煮込みを白いご飯の上にかけてかっ込みます。ふーっ、生き返る (笑)。

「雁川」さん、どうもテレビで紹介された様でものすごい混みよう。

いつもと違い過ぎて、びっくりしました。

でも、味はいつものまま、美味しかったです。

P2250019-12.jpg

" 今年絶対見る展覧会 "の2番目、

ビュールレ・コレクション展を友達と楽しむことができました。


上質の絵画。

イレーヌお嬢にも会えたし、思いがけなかったけれど、アングル夫人にも会うことができました。

次の展覧会。
リストアップしていなかったのですが、ターナー展があることを知り、前売り券を買いました。

娘がターナーが好きなので、今度は娘と二人で出かける予定です。

P3058104-12.jpg

そうそう、止めていた友達のタバコ。

再び吸い始めたみたいなのですが、「特に理由はない !! 」ときっぱり。 笑

嗜好品ですから、好きなようにです !!


いつもと違うこと。

いつもと違う出口から出たり、

いつもと違う路を歩いて、いつもと違う景色を見たり、

健康には良くないけれど、タバコを吸ってみたり、etc etc …。


たまには色々なこと、

シンコペーションをしてみるのも、アクセントになっていいのかな。^^v

" 2018/02/25 Buhrle Collection "
nice!(70)  コメント(41) 

横山大観--東京画壇の精鋭--展:20180114 [展覧会]

年末に休みの間に読もうと、Amazon で本を探して、

塩野七生さんの「ギリシア人の物語 Ⅲ」等と一緒に、

P1140006-12.jpg

雑誌ですが、「日経おとなの OFF」1月号を買いました。 2018 美術展 特集。

じぶんの大好きな、フェルメールの「ミルクを注ぐ女」のクリアファイルが付録だったことと、
今年の美術展のスケジュールも付いていたので、即買いでした。

それを見て、2018年の自分なりの美術展の予定を立てました。

P1140011-12.jpg

「西端150年記念 横山大観」 山種美術館  1/3~2/25

「至上の印象派 ビュールレ・コレクション」 国立新美術館    2/14~5/7

「横山大観展」 東京国立近代美術館    4/13~5/27

「プーシキン美術館展」 東京都美術館    4/14~7/8

「モネ それからの100年」 横浜美術館   7/14~9/24

「ミラクル エッシャー展」 上野の森美術館   6/6~7/29

「フェルメール展」 上野の森美術館    10/5~2/3

P1140019-12.jpg

今年はフェルメールが8点も10月に来ます。 もうこれだけで、ワクワクが止まらないのですが、

その他にもこんなに楽しみな展覧会がたくさん。

東京国立近代美術館の横山大観展では「生々流転」も久しぶりに見ることができます。


その予習という訳ではないですが、
1月14日日曜日、「西端150年記念 横山大観」展を見に恵比寿の山種美術館まで出かけてきました。

2018年の展覧会、「西端150年記念 横山大観」展でスタートです。

P1140036-12.jpg

この展覧会、山種美術館に所蔵されている、横山大観の作品をすべて展示するというもの。

初代の館長と横山大観は個人的にも友人であったとのことで、作品は量も質も一級品です。


開館10時と同時に入り、ゆっくり、今年最初の展覧会を楽しんできました。


先ずは、画巻(絵巻物)です。

「昔から絵巻物を私ほど描いたものはありますまい」と横山大観自身が言っているのだそうですが、
「生々流転」の他にも、何点かの画巻を描いているのですね。

この楚水の画巻もその一つで、中国を旅しそれを記念に描いたものであるとのこと。

≪楚水の巻 明治43年≫
P1140007_01-12.jpg

水墨で描かれた画巻、

揚子江沿岸付近の風景、楚水の朝と昼、雨と夕。
画巻は今ならパノラマ写真の様な、ビデオの様な、そんな感じのものなのでしょうか。

じっと見ていると、徐々に自分が小さくなって、

楚水のほとりに立っているような、そんな感じになりました。


今回の展覧会では富士山を描いたものもたくさんありました。

横山大観が一番多く描いたのは富士山だとのことです。

自信でも、
じぶんから進んでいつも富士山ばかり描いているわけではなく、富士山を描いて欲しいとの依頼が沢山持ち込まれるからと述べていますが、

横山大観の富士山もとても素敵です。

富士山、

やはり新年に見るのにふさわしい絵だと思います。

≪心神 昭和27年≫
P1140008_01-12.jpg

心神、古い本で富士山のことをこう呼んでいるのだそうです。

心の神、言い得て妙だなと思いますが、この「心神」の絵は山種美術館を開館するにあたり、
「それなら」と横山大観が描き、初代館長山崎種二に贈ったものだとのこと。

この美術館の宝物ですね。雲海の真ん中から輝くような富士が顔を出し、神々しい感じがしました。

≪霊峰不二 昭和12年≫
P1140010_01-12.jpg

「わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世を宇治山と人はいふなり」 小倉百人一首、喜撰法師の和歌。

真ん中より下に黒い人が描かれていますが、喜撰法師かな?

横山大観にしては珍しく画面いっぱいに描かれ、緑の松と山肌とがダイナミック。この絵にも惹かれました。

≪喜撰山 大正8年≫
P1140011_01-12.jpg

今年は生々流転、40mの画巻の大作を久しぶりに見ることができます。

生々流転にも龍巻が現れ、天に昇っていきますが、ここでも龍に会うことができました。

≪龍 昭和12年≫
P1140012_01-12.jpg

竹、

≪竹 大正7年≫
P1140013_01-12.jpg

梅、

≪梅(暗香浮動) 昭和32年≫
P1140014_01-12.jpg

松も、

多くの画題に取り上げられています。どれもとても詩情的。

朦朧体の描き方? 輪郭を持たない大気を感ずる山々と太陽の風景、

日本画独特の間の取り方。


竹も鉄骨生春の梅もですが、特に松は一目見て「横山大観の松だ」と分かります。

≪松 昭和15年頃≫
P1140015_01-12.jpg

沢山の作品が展示されていましたが、

その中で特に気に入ったのは、この春朝。

この絵好きです。

エゴンシーレの4本の木を何となく思い出してしまいました。


気韻生動、

「画論に気韻生動という言葉があります。
気韻は人品の高い人でないと発揮できません。人品とは高い天分と教養を身につけた人のことで、日本画の究極は、この気韻生動に帰着するといっても過言ではないと信じています。」

「今の世にいかに職人の絵が、またその美術が横行しているかを考えた時、肌の寒さを覚えるのはただ私だけではありますまい。」

ものすごく描写が上手であるとか、細密であるとか、横山大観の作品からはそういうものは感じません。

ただ、じぶんは、作品の中から誠実、真実、それに父性的な優しさを感じます。

多分、横山大観が述べている気韻生動、画道とでもいえるような絵画への姿勢が、

そう感じさせるのではないかと。

≪春朝 昭和14年頃≫
P1140016_01-12.jpg

向こうからじっと見つめてくるこの木兎も気になってずっと、こちらからも見つめてしまいました。

≪木兎 大正15年≫
P1140018_01-12.jpg

開館と同時に入って、混雑もなくて、

ゆっくりと、

P1140037-12.jpg

山種美術館の横山大観展を楽しむことができました。

酒好きで、ごはんを全然食べなかった?  実際にはおかゆだけを少しだけ食べていたようですが、

酒が大好きだったことも今回知ることができました。 親近感 。


4月の東京国立近代美術館の展覧会前に、横山大観のこと、

自分なりにずいぶん詳しくなったなと? 笑


休日らしい良い時間を、久しぶりの山種美術館で過ごすことができました。

P1140043-12.jpg

恵比寿の街も訪れたのはとてもとても久しぶりでしたが、

渋谷とかと比べると、落ち着いていて大人の感じ。

P1140056-12.jpg

入ってみたいカフェも、駅から美術館に向かう途中に何件か見つけました。

今度はカフェにも入ってみようと思います。

P1140058-12.jpg

そろそろお昼。

お腹が空いたのでスマホで近くのお店を探しました。

P1140062-12.jpg

やはり寒いので体が温かくなるもの。

少し前から食べたくてたまらなかった、味噌ラーメンで検索してみると、

P1140063-12.jpg

「さっぽろ 火武偉」というお店が、駅の東口にあることが分かりました。

地図を見ながら、いえ、見るまでもなく駅を出るとすぐそこでした。

出てきた味噌ラーメンを見ると、大好きな札幌の純連さんの味噌ラーメンにそっくり!!

味玉ラーメン900円、美味しく頂きました。

純連の味噌ラーメンよりも東京風? 少し優しい感じになっていましたが、寒い中歩いてきた体はポッカポカになりました。

P1140064-12.jpg

寒い日にはラーメン、特に味噌ラーメンなんかが良いです。

「さっぽろ 火武偉」さん、ごちそうさまでした。

P1140071-12.jpg

2018年の展覧会、無事スタートを切ることができました。

昨年はあまり絵を見られませんでしたが、その分も、2018年はたくさんの絵と会いたいと思っています。

P1140022_01-12.jpg

次は、「至上の印象派 ビュールレ・コレクション」 国立新美術館 。

前売りのチケットを買ってあります。

史上最高の美少女、ルノワールのイレーヌに会いに行きます。

とても、楽しみ。

P1140030_01-12.jpg



"2018/01/14 150th Anniversary Thematic Exhibition Yokoyama Taikan"
nice!(73)  コメント(59) 

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 & 原田マハ_たゆたえども沈まず:20171209 [展覧会]

今年は、
特に前半は絵を見に行くことがあまりできませんでした。3月にミュシャ展に行ったくらい。

コンサートにはこの一年で12~13回行って、ミスチルの横浜アリーナにまで行きましたが、最後はN響の第9でしめる予定です。


6月の山田和樹さんのマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」、第9番は両方の演奏とも素晴らしくて、特に第9番は久しぶりにコンサートで演奏を聴いて、知らず知らずのうちに涙を流していました。

11月には、カティア・ブニアティシヴィリのチャイコフスキーのPコン。
ぶっ飛び!! 超光速の演奏に度肝を抜かれ(チャイコのPコンでこんな感じになったのはアルゲリッチの演奏以来かも)、

12月16日はマイブームのメンデルスゾーンの交響曲第3番スコットランドを聴いてきて、至福の一時。
たくさんの良い演奏に出会うことができました。

それに引き換え、展覧会は orz … ^^;

PC091100-12.jpg

途中でこれはいけないと気が付いて、その時発売していた前売りチケットを3枚買いました。

落ち着いて綺麗な色彩だなと感じた、オットー・ネーベル展、

四天王の隆々の腕の筋肉に思わず惹かれた、運慶展、

そして、今年の〆にと選んだゴッホ展の3つ。

PC091110-12.jpg

2017年の〆の展覧会は「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」。

友達を誘って12月9日(土)東京都美術館まで出かけてきました。

PC160021-12.jpg

この展覧会、見て来ての感想は2つです。

一つはゴッホって思っていた以上に、日本の影響を受けているんだということ。

それから、
普通の展覧会よりも資料がたくさん展示されていて、一種、記念館か博物館のような感じだったことです。


先ずはポスターにもなっていた渓斎英泉の花魁を模した作品から。


≪花魁(渓斎英泉による) 1887年 ファン・ゴッホ美術館≫
PC160010-12.jpg

渓斎英泉の花魁とは左右が逆になっていますが、これはゴッホが見たのは「パリ・イリュストレ」誌の表紙で、
この表紙、何かの拍子で? 逆に印刷してしまったのでしょうか(印刷ではよくあること?)。

それにしても、ゴッホが花魁の浮世絵を模して描いた作品があるなんて、今まで知りませんでした。

背景にいる鶴やガマガエルも、浮世絵等から持ってきていると展覧会の説明書きに。

≪雲竜打掛の花魁 渓斎英泉≫
PC160023-12.jpg

ゴッホは浮世絵からたくさんのこと、構図や色彩の自由さや視点も間も、学んだのですね。

今回の様に、作品とその影響を受けた元の浮世絵等を並べて展示をしてくれると、本当に良く分かりました。

≪富嶽三十六景/山下白雨 葛飾北斎≫
PC160024-12.jpg

それから、ゴッホだけでなく、

世界的に有名な画家たちにこれほどまでに影響を与えていることを再認識し、

「運慶展」でも思ったことですが、日本の美術は世界的に見てもすごいものなんだなぁ~ !! 

≪富嶽三十六景/神奈川沖浪裏 葛飾北斎≫
PC160027-12.jpg

この絵も、ゴッホの色、黄色の空がゴッホらしいなと思いますが、

≪種まく人 1888年 ファン・ゴッホ美術館≫
PC160028-12.jpg

前景の印象的な樹は、

広重の「名所江戸百景」の本歌取りなのですね。

≪名所江戸百景 歌川広重≫
PC160030-12.jpg

一緒に行った友達が「今回の目玉」と言った「寝室」。


「寝室」は実は3種類あることを展覧会から帰って来て、ネットで調べて知りました。

第1バージョンはゴッホ美術館蔵のもの。1888年、ゴーギャンがアルルに来る直前に描かれたものだそうです。

第2バージョンはシカゴ美術館蔵のもの。1889年に最初のものを複製して描かれました。

第3バージョンは、1889年にゴッホの母親のために縮小して描かれたものであるとのこと。オルセー美術館蔵。

ゴッホはこの作品に何か思いいれの様なものがあったのかもしれません。調べてみたいなと思いました。

今回来ているのは第1バージョンでオリジナルの作品。

また、これもネットで調べて分かったことですが、
第3バージョンの「寝室」は松方幸次郎が購入し松方コレクションとして収集されていたもの。
第二次大戦後、戦後賠償の一環としてフランスの国有のものとなってオルセーに所蔵されたのだそうです。

そんなことがなければ、今、西洋美術館にこの絵があったかもしれません。

賠償って、そんな !!

≪寝室 1888年 ファン・ゴッホ美術館≫
PC160016-12.jpg

日本にあこがれ、日本に行きたかったゴッホ。

≪タラスコンの乗合馬車 1888年 ヘンリー&ローズ・パールマン財団蔵≫
PC160017-12.jpg

描いた絵も売れず、色々な葛藤があって…。

それだからこそ、日本は一つの理想郷と思っていたようです。 ぼくらはフランスのアルルと日本が似ているかと言われれば、きっと、 小首をかしげると思いますが、

ゴッホはアルルに日本、彼が思い描いていた理想郷を重ねていたようです。

アルル時代の絵も、全体的に孤独感や寂しさを奥底に感じますが、それまでの絵に比べて色彩は明るくなり、ぼくらが思うゴッホの感じになっていったのかと。

やはりアルルに行って良かったんだなと。

≪画家としての自画像 1887年 ファン・ゴッホ美術館≫
PC160014-12.jpg

色々な絵と資料が展示されていましたが、最後の方に飾られていた「ポプラ林の二人」、

この絵にとても惹かれました。

色彩が好きです。

ナビ派のドニの絵を思い出させるような構図、ポプラのパステルのような色合い。

ゴッホにもこんな絵があるんだなと。

2010年に国立新美術館でオルセー美術館展がありましたが、その時見た「星降る夜」の感じを思い出しました。

≪ポプラ林の二人 1890年 シンシナティ美術館≫
PC160009-12.jpg

先の方で書きましたが、この展覧会、絵画だけでなく、

ゴッホがなくなったオーヴェル=シュル=オワーズ、ゴッホの聖地。そこを訪れた多くの日本人たちの足跡を資料を展示して紹介してくれています。

ゴッホが最晩年に交友を持ったオーヴェールの医師ガシェ氏のもとには3冊の芳名録が残されていて、
憧れの画家の終焉の地を訪れた日本の画家や文学者たち240名あまりが署名を残しているとのこと。

資料の展示で、こんなに沢山の日本人が、ゴッホ詣でをしていたのも初めて知りました。

ぼくの好きな佐伯祐三もこの地を訪れて教会を描いていたのです。

佐伯祐三の作品もまた見たいな。

≪オーヴェールの教会 佐伯祐三 1924年 鳥取県立美術館≫
PC160033-12.jpg

ゆっくりと友達と、ゴッホとジャポニズムを堪能していたら、そろそろお腹が空きました。

PC091112-12.jpg

10時半の待ち合わせだったのですが、それほどの混雑もなく待たずに室内に入れたし、土曜日なのにどの絵もストレスなく鑑賞することができました。

PC091118-12.jpg

そうそう、

上野は今はこちらですごい混雑なのでしょうね。

19日からは赤ちゃんパンダのシャンシャンが一般公開だそうです。テレビでも見ましたが愛くるしい姿は一度は見ておきたいなと。

2年後には中国に帰ってしまうのですって。

PC091120-12.jpg

上野の紅葉も少しだけ見ることができました。

PC091129-12.jpg

いつもの中華屋さんでランチにしようと思いましたが、混雑していて入れませんでした。

アメ横辺り、色々と店を探しましたが、結局、夜は飲み屋さんなのかな ?

「酒亭 じゅらく」さんで一押しという「しびれ豚丼」を頂きました。 ^^;;

メニューの「じゅらく特製メニュー♪ ピリッとしびれる感覚がたまらなくおいしい一品です。」につられました。

「しびれ」とは山椒のこと。

注文する時に店の方から、山椒を掛けないこともできるとのことでしたが、せっかくの「しびれ丼」なのでそのまま頂きました。

じぶんたちは、それほどの辛さは感じませんでしたが、豚肉とご飯がたっぷり。お腹いっぱいに !!

そして、
噛み過ぎて顎が痛くなりました(肉が硬かったという訳ではなく肉が多くてです) ^^;

本当に、お腹いっぱいになりました。メガ盛りっていうのもあったけれど、どのくらい大盛りなんだろう??

PC091135-12.jpg

展覧会を見に行った時には読みかけだった、原田マハさんの「たゆたえども沈まず」。

ゴッホのことが展覧会を見てとても気になり、帰ってきた日に続きを一気に読んでしまいました。


ゴッホの弟テオの、フィンセント兄さんへの献身さ。

テオはゴッホがなくなって間もなく、結婚したばかりの奥さんと子供を残して病気で亡くなってしまいました。
とても仲の良かった、
片やよれよれの上着にすり切れた靴の売れない画家、片やセレブ相手の高級画廊の支配人の兄弟ですが、
傷つきやすく繊細な心を持つことではとても似ている兄弟。

ネタバレになってしまうのであまり書きませんが、フィンセントの命を縮めてしまったのはきっと自分だと思ってしまったのでしょう。

PC160036-12.jpg

もっとこの兄弟のことを知りたいと、岩波文庫の「ゴッホの手紙」も買いました。

仲の良かった兄弟、ゴッホも筆まめだった様でたくさんの手紙を残しています。

たゆたえども沈まず、
原田マハさんの作品の中ではミステリーっぽくもないし、後半になってようやくテオの奥さんヨーが出てくるまで、女性は一人も登場しないという、地味な感じですが、

強く温かい兄弟愛、読んだ後も心の中には通奏低音の様な切なさがいつまでも残っています。

PC160044-12.jpg

ゴッホ、観ると孤独感や寂しさ etc etc …色々な強い感情を感じてしまって、

フェルメールやモネ等が気に入っている自分としては、どちらかというと苦手な画家だったんだと思います。

でも、今回の展覧会と「たゆたえども沈まず」を読んで、ゴッホのことが少し理解できたように思えます。

ポプラ林の二人の様な好きな絵もできました。オルセー展の「星降る夜」と一緒に好きな絵に。


今年はあまり行けませんでしたが、やはり絵画は良いですね。

来年はもっとたくさん見に行くことにしたいと思います。

そうそう、来年10月には久しぶりにフェルメールが来てくれるのだそうです。しかも8点もまとめて!!

これはとっても楽しみ。 ^^

" 2017/12/09 Van Gogh & Japan & Fluctuat nec mergitur "
nice!(61)  コメント(28) 

興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」に行ってきました:20171015 [展覧会]

しばらく美術館に行っていませんでしたが、

オットー・ネーベル展に行って、やはり絵画は良いな、美術っていいな。


良い絵画と向き合い、

画家の時とじぶんの時とは重なっていないけれど、時空を超えて、筆の後や、ナイフのカスレや、

何より画家の心を感じ、画家がそこに閉じ込めた思いや感情たちと話ができるのは、

至福の時なのだなと改めて。

PA150007-12.jpg

この秋は、コンサートのチケットも何枚か買ってあります。


田部京子さん、カティア・ブニアティシヴィリ(ソロとコンチェルト)、松田華音。

今、自分の中で聴きたいピアニスト3人と、

今も続いているマイブームのメンデルスゾーンは、N響で交響曲 第3番 スコットランドをゲットしています。


芸術の秋、

普段は持てない、静かな落ち着いたじかんたち。

音楽と一緒に美術館と博物館にも行きたいと思っています。

PA150019-12.jpg

この日も、

母と行くつもりでチケットを2枚用意したのですが、

約束した当日、

待ち合わせの場所で待っていると、風邪をひいてしまったとの電話がありました(後日電話すると、医者に行って薬をもらって、良くなってました)。

そんなことで、急遽一人で見ることになった「運慶展」。母にはあとでチケットを送っておきました。

<国宝 無著菩薩立像 1212年 興福寺蔵>
PA210073-12.jpg

以前に家族でUSJ に行き、二日目はじぶんは別行動をとって、奈良を散歩しました。

その際、無著菩薩にはお会いしたのですが、

やはり、運慶、

ものすごいです。

1200年の初めの頃、ヨーロッパは中世、バロックの時代。ルネッサンスはまだ。

キリスト教一色の、お約束の中の教会美術。

ダビデやピエタを作ったミケランジェロが活躍するのは15世紀から16世紀。

なのに、

わが国ではこの様に写実的な作品が。すごいな運慶って。

PA210077-12.jpg

こちらも、一目見てその迫力にぶっ飛びそうになった四天王立像。

<国宝 四天王立像 13世紀 興福寺蔵>
PA210086-12.jpg

その大きさにもですが、今にも本当に台座から降りて来てじぶんたちの目の前に立ちふさがり、睨め付けられそう。とてつもない躍動感。

一体でもそんな感じであるのに、四体が回りをぐるっと取り囲んで展示されているのです。

この四天王像、現在は南円堂に置かれている四天王像ですが、

最近の研究で仮講堂に置かれている四天王像が運慶のお父さん、康慶作のものであり、本来、南円堂にあったものであることが分かったのだとのこと。

それで、こちらの現在の南円堂のものが本来は北円堂に、無著菩薩立像等の周りに置かれていたのでは、運慶作なのではと。

<多聞天 立像>
PA210081-12.jpg

四天王、どれもずっと見ていたいほど素晴らしい作品ですが、

左手に宝塔を載せ高く掲げ、それを仰ぎ見る多聞天の姿は特に動きが大きく、こんな四天王は他には見たことがありません。

運慶作とまだ確定はしていないようですが、無著菩薩立像や世親菩薩立像の周囲に置かれる四天王にふさわしい姿だと思います。

PA210090-12.jpg

彫刻の世界では、ミケランジェロ等の、ルネッサンスの頃のイタリアが素晴らしいと思っていましたが、この運慶展を見て認識を改めてしまいました。

西洋のルネッサンスよりもずっと早い時代に、これほどの写実的で躍動感のある彫刻が日本にあったのだと、

筋肉やこめかみに浮き上がる血管まで描写し表現しているのだと、そして威厳やその人間性までも。

運慶とその工房、恐るべしです。

<増長天 立像>
PA210094-12.jpg

あれっ、歌丸師匠 (笑)

東大寺の復興を不屈の意思でけん引した重源上人の坐像も、今にも何かをお話し下さるかのよう。

<国宝 重源上人坐像 鎌倉時代13世紀 東大寺蔵>
PA210096-12.jpg

これは、運慶の子供の湛慶作といわれる子犬。

<重要文化財 子犬 鎌倉時代13世紀 高山寺蔵>
PA210100-12.jpg

そして神鹿(しんろく)も、とて優しい表情、丸みを帯びて可愛らしさをそのまま、

写実的に表現され、本当にこれが13世紀に彫られたものなのかと・・・。

運慶派? この時代でもそしてこの後でも、特異な一派なのかなと?

次元を超えている、先に行き過ぎ? そんな感じもする程の革新的な作品を作り出した人たちなのだなと。

<重要文化財 神鹿 鎌倉時代13世紀 高山寺蔵>
PA210105-12.jpg

運慶展、
運慶の作品の他にもお父さんの康慶、そして湛慶等子供たちの作品も合わせ、37点が展示されていました。

それぞれのお寺で運慶の作品に会うのも良いですが、
東博で一堂に展示されると「彫刻」としてみることができ、お寺で見る時とはまた違った視点でそれぞれの運慶の作品に会うことができるなと思いました。

PA210058-12.jpg

母には振られたけれど(笑)、一人でも見て良かったなと、

PA210062-12.jpg

朝一番で入ろうとして、雨の中で10分くらい並びましたが、

中ではそれほどストレスなく十分に作品達を鑑賞することができました。


さて、次は何を見ようか? (実は、チケットはあと一枚別のものを買ってあります)。

PA150024-12.jpg

雨が降っていて寒かったこともあり、そのまま上野の駅から地元に帰って来ました。

PA150043-12.jpg

暖まろうと、地元横浜の「家系」ラーメンを頂きました。

展覧会が良くて、気持ちも大きくなっていたことから、チャーシュー増し増し !!

やはり時々食べたくなります。地元横浜の家系ラーメン。 ^^

" 2017/10/15 UNKEI The Great Master of Buddist Sculputer Tohaku "
nice!(70)  コメント(38) 

オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代:20171008 [展覧会]

音楽なら、Mozart 、Brahms 、Tchaikovsky、Mahler 、Rachmaninov etc etc…、等の作曲家が好きで、

絵だと、Vermeer、Rouault、 Monet、佐伯祐三 etc etc …が好きです。

PA090039-12.jpg

今年は気に入りの画家の展覧会がないことと、

バタバタとしていてゆっくり絵画を見る気持からも遠ざかっていたせい? 展覧会にはほとんど行っていません。

でも、秋になって、

展覧会に行かないのは寂しいと、ネットで面白そうなものをいくつかピックアップして、前売り券を何枚か買っておきました。

PA080801-12.jpg

土曜日、その一枚をもって渋谷、Buunkamura ミュージアムまで出かけました。

PA080806-12.jpg

渋谷の街並みも秋、ハロウィン仕様。

色々なお化けたちがあちらこちらに。 

朝になったけれど、まだ人はそれほどいない街。夜に取り残されたお化けたちがまだまだそこにも。

PA080812-12.jpg

今年は、映画にコンサートにと何回か訪れた Bunkamura ですが、この日はザ・ミュージアム。

10時開館でしたが、15分くらい前に行って並んで入りました。前から6番目くらい。
列もそれほど長くなかったです。

始って2日目の、オットー・ネーベル展は混雑もなく、静かに、ザ・ミュージアムで鑑賞することができました。

PA080819-12.jpg

静かな Bunkamura ザ・ミュージアム。

特別展でこんなにゆっくりと絵を見て回れるのはうれしいです。

ぼくも初めてですが、オットー・ネーベルって、ほとんどみんな知らない画家なんだと思います。

初めまして、オットー・ネーベル。

そんな感じで、画家の足跡、描いていった時をたどっていきました。


この絵は、シャガールの香りがぷんぷんします。笑

でも、シャガールの色彩に似ているけれど、その色の使い方とパッチワークの様に画面全体に色彩を当てはめている所は、オットー・ネーベル独特かと。

きっと生まれ故郷、または暮らしたことのある村なのでしょう。懐かしさとか安らぎとか、少し鼻の奥がツンとするような、そんな感じが見ていてしました。

<山村 1925年 ベルン美術館>
PA090010-12.jpg

この絵もふと立ち止まってしばらく見つめていた絵です。


ドイツに住んでいたオットー・ネーベルでしたが、ナチスの台頭とともにドイツにはいられなくなって、スイスのベルンに避難したのだそうです。
黄色い矢印はネーベルの強い意志を表しているかのようです。

ネーベルの絵画の特徴でしょうか? この絵でも細かい線が見えると思いますが、単に絵具等を平面として筆で塗るのではなくて、

キャンバス等に顔を近づけて見てみると、細かい筋、点描画の一種なのかもしれませんが、細かいうろこの様な筋で描かれていて、それが絵画たちに動きを、見る自分たちには感情を沸き立たせるのだと思います。

決して二次元の絵画だけでなく、オブジェとして作品が存在している様に思えました。

<避難民 1935年 オットー・ネーベル財団>
PA090011-12.jpg

全体としてパステルカラーの様な色彩。

優しい色彩もネーベルの特徴でしょうか。慈愛に満ちて街の家々の屋根を優しく照らす満月の光・・・。

優しく美しい夜の風景。

ふと、この街に訪れているかのような錯覚に陥りました。

<聖母の月とともに 1931年 ベルン美術館>
PA090014-12.jpg

グラデーション、色彩の使い方、これも特徴でしょうか。

エヴァカラー? 笑

<建築的な青 1933年 ベルン美術館>
PA090016-12.jpg

多彩な才能を持っていたネーベルは、聖堂の内側の絵画をたくさん残しています。

最初は建築家としての勉強をしていたとのこと。聖堂の内側の描写はもちろんですが、ネーベルの絵はそう言えばきちんと構成されていて、安定感がとてもあるのだと思います。

絵画には見ていて不安を感じるものもあるけれど、ネーベルの作品からは、ナチスに追われ、生活が困窮していた時期の絵を見ても、あまり不安等の負の感情は持ちません。

きちんとした安定した構成と、寒色を使っていても温かみを感じる色彩がそうさせているのでしょうか。

<煉瓦の大聖堂 1934年 オットー・ネーベル財団>
PA090018-12.jpg

今回の展覧会の目玉でもあるのだと思いますが、

オットー・ネーベルのイタリアのカラーアトラス、色彩地図帳の展示もありました。

点描の描き方と同じように、几帳面さが良く分かる丁寧に描かれたスケッチブックには、イタリアの各都市ごと等、ネーベルが感覚で感じ取ったその都市の特別な色たちが、

多く感じ取ったものは面積を多く、その他の色は小さくまとめられています。

<イタリアのカラーアトラス(色彩地図帳) 1931年 オットー・ネーベル財団>
PA090019-12.jpg

見たもの、感じたものを、自らの理論で体系付けまとめ上げたものということができるのでしょうが、
こうなると内面的必然性によって感情の迸りを絵画というパフォーマンスとして誕生させるだけではないのだと思います。

ネーベルは画家であり、詩人でもあったといいます(建築家でもあり俳優でもあったとか)。

色彩として感じたものを文字でないけれど、ある種のシンボル的なものに置き換えて記録する。多彩な才能を持ったものにしかできないことなのかと。

<イタリアのカラーアトラス イタリアの色彩。ナポリ11月の空。地中海の青。1931年 オットー・ネーベル財団>
PA090021-12.jpg

奥さんであるヒルデが結婚する前にバウハウスで働いていたこと。

また、ネーベルは雑誌「シュトゥルム」に文章と挿絵とで参加していたこと。

それらの関係で、シャガールやカンディンスキー、それに知り合ってから長い間、家族ぐるみ、
その死まで暖かい親交のあったパウル・クレーの影響があるようです。

<シエナⅢ 1932年 オットー・ネーベル財団>
PA090023-12.jpg

ここに載せた一番初めの絵はシャガールの影響だとすぐに分かるし、

以降の絵は、一番仲の良かったクレーの影がちらほらしています。

その後はカンディンスキーの著作にも影響を受けていたようで、徐々に抽象画、

ネーデルは「非対象的」と呼んでいたようですが、カンディンスキーらの抽象画に影響を受けていると思います。

<灰色の廃墟 1934年 ミサワホーム株式会社>
PA090024-12.jpg

時代により作風も様々に変わっていくネーベル。

今回の展覧会でも色んなバリエーションを見せてもらえますが、ぼくはこの絵が一番気に入りました。


「夜明けの海」いいな。


夜のとばりがあける黎明の刹那。

原始の色彩は生まれ、闇は砕け空だけではなく海面までも金色に燃え立たせる。

浮かぶ船たちのシルエットは朝の時を刻むリズム。


情緒的なところと色彩までも共に日本的でもあるかなと。
上の絵、「灰色の廃墟」なんて平山さんのシルクロードの作品みたいです。


オットー・ネーベル、その落ち着いた色彩や情緒的で優しい感じ、日本人が好きな画家ではないでしょうか。

<夜明けの海 1961年 オットー・ネーベル財団>
PA090026-12.jpg

非対象絵画、

年を経てくると、今までの具象ではなく、形、シンボル、文字等が画面に描かれていく様になります。

カンディンスキー等の影響です。


それでも、安定した構成、綺麗な色彩は変わりません。ちゃんと初めからのネーベルがそこにいると思いました。

<ロンドレット(三つの三日月型) 1936年 オットー・ネーベル財団>
PA090027-12.jpg

この絵は中国の易経の本をプレゼントされて、それに触発されて画いたとか。


確かに中国っぽい龍が真ん中にいますね。

それに、右上には赤い顔の京劇の仮面みたいのも。 笑

ネーベルの思い描いた中国なのでしょう。ちゃんと龍には5本指があります。

<喜び 1939年 オットー・ネーベル財団>
PA090030-12.jpg

この後は、ルーン文字を題材にしたものを画くようになっていったようです。

古のルーン文字。神秘的な文字。


深い森の中、
こずえの上に明るい満月。

古代ゲルマンの神秘的な感じとともに、奥深く森の懐に抱かれたかのような安心感と幸福感を感じます。

満月はその光の一つ一つ、暗い森の奥にまでまんべんなく、安らぎと静けさを届けてくれるかのようです。

<満月のもとのルーン文字 1954年 オットー・ネーベル財団>
PA090034-12.jpg

もちろん、影響を与えた画家たち、

シャガール、カンディンスキー、クレーたちの作品もたくさん展示されていました。


印象派より後の画家たちはまだまだ馴染めなくて、良くは分からないけれど、

この展覧会を見てもっとクレーとかカンディンスキー、もちろんシャガールも、もっと見てみたいと思いました。

<シルヴィオ パウル・クレー 1928年 イセ文化基金>
PA090036-12.jpg

オットー・ネーベル(1892-1973)。じぶんも生まれていた時代にまだ健在だった画家です。

自然を色彩を詳細に見つめ、

それを自身の内面で分析し、理論建てキャンバスに構成して作品を生み出して言った画家。

詩人であり、エッセイストであり、建築に造詣が深く、俳優でもあったオットー・ネーベル。

知らなかったけれど、素晴らしい画家に会うことができました。

PA080827-14.jpg

何より、満月たち、ネーベルの作品の満月たちに会えて良かったなと。

PA080826-12.jpg

以前の様に、

PA080822-12.jpg

展覧会が来たら、何でも全部見に行くだけのパワーも、時間も無くなったかもしれませんが、

新しいもの、 例えば、

大塚国際美術館で出会った、リング、ラウリッツ・アンデルセン とかetc etc…、

そして、今回のオットー・ネーベルも、

新しい出会いは大切にしたいなと思いました。

PA080836-12.jpg

外に出てみれば、ハロウィンのお化けたちも流石にかすんでいて、

人がいっぱいになっていました。おまけに、衆議院選挙の演説会でマスコミや演説を聴く人達でいっぱい。
小泉進次郎さんも !!


ネーベルの世界から、現実の浮世の世界に戻ってしまった。 ^^;


気が付くと、急にお腹が空いていました。

PA080842-12.jpg

じぶんの中では、今、

スパゲッティ・ナポリタンがブームです。

PA080848-12.jpg

先日、大宮に行きましたが、

大宮はナポリタンが有名だとのこと。テレビで紹介された店もあるようで、そこでナポリタンを頂きました。

普通盛なのにとても量が多くてびっくりしましたが、味はとても美味しかった。

それから、スパゲッティナポリタン、結構病みつきです。 ^^;


この日は、渋谷のパンチョさんで頂きました。

そんなには食べられないので、小盛りの300g を頂きましたが、これでもお腹はいっぱい。

PA080850-12.jpg

大宮の他でも、地元横浜もナポリタンが有名だとのこと。

ナポリタンの美味しいところをしばらく、回ってみたいと思っています。

PA090040-12.jpg

オットー・ネーベル展の前売り券は、ネーベルのクロッキーブック付き前売り券でした。

なかなか良い出来のクロッキーブック。

色々、書いていきたいと思います。

PA090037-12.jpg

揃えた前売り券はまだあるので、

スタートした芸術の秋をこれから、もっと楽しみたいと思っています。

" 2017/10/08 OTTO NEBEL Bunkamura "
nice!(83)  コメント(54) 

新国立美術館2017年ミュシャ展:20170319 [展覧会]

あとで気が付けば、3月の3連休の中日でした・・・orz

P3190001-12.jpg

まして、いつもなら開館に間に合うように家を出るのですが、この日は出かける娘に時間を合わせたので、美術館に着いたのは11時過ぎでした。

P3190002-12.jpg

乃木坂の駅を地上へと出てみれば、チケットを買う方たちの列は2つ3つ折りくらいになっていました。

草間彌生さんの展覧会もやっているんだ !!

幸い、チケットは前もって買っておいたのでこの列には並ばずに済んだのだけれど、

P3190003-12.jpg

新国立美術館「ミュシャ展」の会場に入るには10分くらい並びました。

こんなに、混雑している展覧会は久しぶりです。

3連休、外して来ればよかったと気が付いた時には、すでに遅しでした ^^;

P3190004-12.jpg

ミュシャは30年くらい前に初めてまとまった展覧会で見て以来、

ビアズリーやクリムト、クノップフ等と同じくファム・ファタール的な女性の系譜、

日本のイラストやアニメっぽいところにも惹かれて気になる画家でした。

P3250007-12.jpg

特に今回は、

ミュシャの代表作ともいえる「スラヴ叙事詩」20作がすべて来ることを知り、これは見ねばなるまい!!
予告を見てからすぐに前売り券を買っておきました。

門外不出までではありませんが、全20作がすべて国外に出るのは初めてとのこと。

本当はチェコで、スラヴ叙事詩たちの「家」で、いつも展示されているところで見るのが一番なのでしょうが、
諸般の事情により? すぐには無理なので、今回の展覧会はとても貴重な機会だと思ったのです。

それにしても会場内も大変な混雑で、異様な雰囲気。

P3190011-12.jpg

普通の展覧会ならば、

順路に従って絵の前を一列に並んで見ていくのでしょうけれど、
今回のミュシャ展では、大きいものでは 8m×6m という大きさですから、そばによってだとその作品全体を見ることができません。

自然、見る人たちは距離をとって部屋の真ん中の方へと集まります。

そうそう、遺跡や神殿などを見て回るような、そんな雰囲気です。

混雑していたし、大きな20枚のスラヴ叙事詩が鑑賞の対象だし、もうここできっぱりと細かく見るのはやめにしました。

大きなスラヴ叙事詩の飾られているこの空間の雰囲気を楽しむこと、
それに一枚目のスラヴ叙事詩の第1作目「原故郷のスラヴ民族」を見てとても気になったことがあったので、
それを集中して見ることに決めました。

P3190028-12.jpg

それぞれの作品にはたくさんの登場人物が描かれているのですが、よく見ると真っ直ぐに視線を合わせてくる登場人物たちがいます。

上は、第15作「イヴァンチツェ兄弟団学校」の左下に描かれている「老いた盲人」と「聖書を音読する少年」。

彼らの視線が気になってしかたありませんでした。
じっとぼくを見つめてくるその視線は強く強く思念を送ってくるように感じたのです。
じっと見つめてくる彼らと話をすることに。

第15作の少年は、帰って来てから調べてみると、若い頃のミュシャだとのこと。なるほど強い思念と視線を感じるはずです。


下は第19作「ロシアの農奴解放」。

「子供を連れた母親」はおびえる子供を白い布でくるみ、しっかりときつく抱き、どんなものからも守るように強い視線を真っ直ぐに送ってきます。

人としての尊厳や自由などの成立が遅れていたロシアにも農奴の開放が訪れたけれど社会は混乱。不安な生活から子供だけは絶対に守ろうとしている母親。
いつの時代にも子供を思う母親の強さは際立っていると思います。
うがった見方になるけれど、緑と赤の衣服の色としっかりと子供を抱く姿をじっと見ているとマリア様にも思えてきました。

P3190031-12.jpg

第18作「スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い」。

左下のハープを弾きながらこちらをじっと見つめてくる少女はミュシャの娘のヤロスラヴァ。

ここには写っていませんが、右下には息子のイジーも描かれています。

P3190025-12.jpg

これらの作品は写真を撮っても良いとのことだったので、何枚か写してきました。ミュシャの作品を自由に写すことができるのはとてもうれしかった。


これは第1作の「原故郷のスラヴ民族」。直接カメラで写すことはできなかったけれど、とてもとても気に入ってしまった作品です。

ぼくの好きな色、ブルーで描かれたこの第1作にもこちらをじっと見つめる二人が描かれています。

第1作、スラヴ民族の黎明期。
外敵の侵入におびえるスラヴの祖先たち。
後の世もハプスブルグ家の、ヒットラーの等、常にゲルマン民族化の脅威におびえてきたスラヴの民・・・。
背景には侵入者達が、危機がそこまで迫って来ているけれど、空は満天の美しい星空。

12.jpg

ミュシャ、

ファム・ファタール的な女性だけではないのだと、

綺麗なイラスト的な女性と儚げな植物文様だけでなく、チェコという国家のこと、スラヴという民族のこと、
自由、独立と言うことを強く祈り、
音楽ではスメタナの「わが祖国」があるけれど、美術でもそれらを祈念する作品をとの強い思いで描いたこれら20の作品。

争いや血の流れることを嫌ったミュシャらしく、直接の争いなどを描かず、苦悩に満ちたそれでも未来を、明るい未来を祈り続けるミュシャの作品たち。

P3190051-12.jpg

フランスでのミュシャではなくて、チェコの「ムハ」としての強い思念を、真っ直ぐに見据える視線をしっかりと受け止めてくることができました。

P3190043-12.jpg

混雑していて、ゆっくりは見ることができなかったけれど、

P3190063-12.jpg

それでも、素晴らしい・・・、

これも人類の素晴らしい宝だと思います。

ムハの「スラヴ叙事詩」全20作品に圧倒されました。

P3250005-12.jpg

少し美術館に足が遠のいていましたが、絵画もいいです。今年初めての展覧会。

ものすごく混雑していて、素晴らしい作品達のことをもっと知りたいと、カタログが欲しくて、

購入するのに20分も並んでしまったほどでしたが、

素敵な素敵な記憶に残る展覧会でした。

P3250009-12.jpg

ムハとヤロスラヴァたちの視線の余韻を感じつつ、

お彼岸なので母のところに、お墓へは遠いのでまたの機会になってしまうけれど、父にお線香をと思いこの後向かいました。


仏壇にお花とお線香を供え、手を合わせご挨拶。

母が作ってくれたぼた餅を頂きました。

これこれ、子供の頃からの母手作りのぼた餅の味は変わりません。


良い絵を見て、母のぼた餅を頂いてとっても良い一日でした。

母とはまたどこかに出かけようと約束。

疲れているだろうし、どこか温泉にでも連れて行きたいなと。


" 2017/03/19 Alfons Mucha "

デトロイト美術館展&原田マハ_デトロイト美術館の奇跡:20161218 [展覧会]

ジェシカ、

そしてフレッド、

あなたたちの気持ちが良く分かります。


上野の森の美術館の一枚の絵の前。

暖かな感情が・・・心のはしまで浸み込んできました。


PC190002-12.jpg

色々な土地で色々な出会いがあります。

盛岡駅フェザンのさわや書店さん、新大阪駅のリブロさん、高松の宮脇書店さん、札幌ステラプレイスの三省堂書店さん etc etc ・・・。

電車や飛行機の待ち時間に過ごす一時に、気に入りの本屋さんでの出会いもそのうちの一つ。


札幌ステラプレイス三省堂書店さんでの「デトロイト美術館の奇跡」とも素敵な出会いでした。

PC190005-12.jpg

フレッドはデトロイトの街の一軒の家に住む元機械工。
家は、これも同じ工場で働いていた父が、黒人では難しかったのでしょうが残してくれた唯一の財産。

この家で明るく献身的な妻ジェシカと、父の亡くなった後も仲良く暮らしていました。

でも、ある日ジェシカが不治の病に・・・。
保険制度のないアメリカではあまりに高額な治療費を払うことができません。家を売ってもと考えたフレッドでしたが、古い家では価値がないとの評価。

何をすることもできず、ただ最愛の大切なジェシカの命の灯が、少しずつ小さくなっていくのを見守るだけ。

PC190014-12.jpg

もうこれが最後になるのか・・・、
デトロイト美術館を訪れてジェシカの好きな一枚の絵の前に行くと、

「ねえ、フレッドお願いがあるの。」

「あたしがいなくなっても・・・・彼女に会いに来てくれる?」

「彼女、あなたが来てくれるのを、きっと待っていてくれるはずだから。」

「あたしも、待っているわ。あなたのこと、見守っているわ。」

「彼女と一緒に、ここで。」 デトロイト美術館の奇跡 p29


この本を読んでからその絵を見てみたいと強く思っていました。

IMG_6822-12.jpg

それから1ヶ月半くらい経ち、
ようやく12月18日の土曜日、ジェシカとフレッドの「彼女」に会うことができました。

上野の森の美術館のエントランスにはデトロイト美術館の壁画、原田マハの小説にも書かれていたディエゴ・リベラ「デトロイトの産業」もタペストリーの様に展示されていて、館内に入る前から心臓が高鳴ります。

IMG_6835-12.jpg

彼女に会いに行ったのですが、やはりアメリカでも有数の名画の所蔵を誇る美術館です。

浮気ではないですが、惹かれる絵が何点かありました。


先ずは一番初めに展示してあったルノワールの 「白い服の道化師」。この絵、とても気にいってしまいました。

真珠の様に輝くようなピュアな白。全体から優しさが、かわいらしさが滲みでてきます。
部屋に飾っておくならこういう絵が良いな。

モデルはルノアールの息子、当時7歳のジャンなのだそうです。

早く彼女に会いたいのですが、しばらく釘付けになっていました。

《 Renoire The White Pierrot 1901-1902 》
PC190030-12.jpg

それから、この展覧会のポスターにもなっているゴッホの自画像も。

ゴッホの自画像は何点かありますが、これも目力が感じられます。二つの目だけではなくて画面全体から。

絵筆だけでなく指で絵具を塗った跡があり、ゴッホがここにいると感じさせてくれる絵でした。

《 Gogh Seif Portrait 1887》
PC190026-12.jpg

ナビ派のドニも気になる画家なのですが、

このポスターの絵画版は彼のものにしては変わっているのかな?  ポスターだけにパステル調の色彩でなく、描き方はアール・ヌーヴォーの作品の様で記憶に残りました。

《 Maurice Denis La Depeche Toulause 1892》
PC190028-12.jpg

印象派の画家たちと同じころに活躍したルドンは、目玉や怪物、奇怪な人物等、幻想的な作品をたくさん残しています。

そんな作品のイメージの中で、この「心に浮かぶ蝶」は、山種美術館で見た速水御舟の「炎舞」を思い起こし、なんとなく和的な感じもした一枚でした。

《 Redon Evocation of Butterflies 1910-1912》
PC190032-12.jpg

そして、

そして、

ルノワール作「画家の夫人の肖像」にやっと・・・。


何回か同じ感覚を持ったことがあります。フェルメールのミルクを注ぐ女、モネの水連 etc etc …。

絵の周りが輝いている、この絵だけ明るく感じる。


ただ、じっとこの絵の前で佇んでいました。

セザンヌの絵でこんなに好きになったものは他にはありません。


「なんだろう、この感じ・・・
 あるとき、ふと、この絵の中のマダム・セザンヌは、なんとなくジェシカに似ているんだと気が付いた。」

「彼女はフランス人で、白人で、ほっそりとしていて、不機嫌で、何もかも全部ジェシカとは違う。
 それなのに、すべてが似ている、と・・・」

---彼女、お前に似ているね。      デトロイト美術館の奇跡 P26


《 Cezanne Madame Cezanne 1886》
PC190020-12.jpg

不機嫌なのかな? それにフランス人というよりも東洋的な感じもして。

でも長い時をかけることでしか生まれてこない、ある種の親密さを感じて、

愛おしさや優しさも感じられて、

フレッドのジェシカへの思いも・・・。

IMG_6838-12.jpg

美術館は久しぶりでした。

1月に「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ」展

2月に「フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」展

7月に「メアリー・カサット」展を見て以来ですから、今年4つ目の展覧会はほぼ半年ぶり。

4つしか見なかったけれど、どれも心に残る良い展覧会だったな。

IMG_6850-12.jpg

開館と同時に入ってゆっくり見たのでお腹が空きました。

一人だったので、上野の駅中の東京じゃんがらラーメンで、半熟卵入りラーメン。

テーブルにあった辛子高菜と紅ショウガをのっけて、「ずずずっ」と!!  熱々のところを頂きました。

ラーメンは久しぶりでとても美味しかった。

PC190016-12.jpg

札幌で出会った原田マハの「デトロイト美術館の奇跡」で知った「Madame Cezanne 」。

今年見た中ではフェルメールと共にとても良い作品でした。

デトロイト美術館展は1月21日までです。
ぼくが行ったのは土曜日でできませんでしたが、月曜日と火曜日には写真の撮影も許可されています。
好きな作品を自分のカメラに収めてくることもできるのですね。

『来年はもう少したくさんの絵画たちとも出会えるようにしたいな』等と、改めて思わせてくれる素敵な展覧会でした。


さて、今年も残すところ10日を切ってしまいました。色々と片付けないといけないこともありますが、この3連休は楽しみたいと思います。

クリスマスも、明日はN響の第9も待ってます。皆さんも良いクリスマスを ♪  ^^v

" 2016/12/18 Detroito Institute of Art Exhibition & DIA A Portrait of Life "