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有川浩_旅猫リポート:20170222 [読んだ本]

「おい、moz、だらしないなぁ~。」 「どうしたんだい、そんなことで涙を流すのかい? 」

「違うよナナ。花粉症で目がかゆいだけだよ。」

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2月22日、猫の日にJR博多シティのMARUZEN で見つけて買った本、

有川浩さんの「旅猫リポート」を通勤の電車で読んでいました。

旅猫リポートの語り手、猫のナナ。
名前からすると雌猫のようですが、れっきとした根性のあるオス猫。首のところを持つとちゃんと後ろ足は曲がっています(ちなみにナナ曰く、だらーんとしているのはネズミが獲れない猫とか)。

飼い主、いえ、悟とナナは飼い主と飼われている猫とかの関係ではなくて、そう!! 相棒なんです。

ナナと言う名前は、以前小学生の頃飼っていた猫がハチと言う名前で、ナナに瓜二つであったことと、ナナのしっぽがカギの様に曲がっていて、その曲がり具合が「7」であることから、相棒の悟が付けた名前です。

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ナナが悟のところで暮らすようになったこと、

でも、しばらく5年くらいだったかな? ナナが6歳になった頃、

悟が急にナナと一緒に暮らせないと、小学校の、中学校の、そして高校の友達のところにナナを預けようと銀色ワゴンで出かけるいくつかの旅のことなどが、ナナのリポートで語られて行きます。

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悟の両親が小学生の時亡くなったことや前の猫「ハチ」との事、友達たちとの思い出の事、それに悟自身の生まれの事 etc etc ・・・が詳しく語られて行って、

どうして、こんなに素敵な相棒であるナナと分かれなくてはならないのかも、明らかになっていきます。

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そうだったんだ、悟・・・、ナナ寂しいね。

悟に会うために、もう一度、野良猫に戻るナナ、

最後の病室にナナを呼ぶノリコ・・・。

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書いてしまったようなものですが、ネタバレになるので、これ以上は書きません。


「ナナ、やっぱりちょっと悲しかったから、それと、」 

「・・・悟とナナがとっても素敵な相棒だから・・・。」

「でも、」

「電車の中だし・・・やっぱり花粉ということにしておいて。」 

「それと・・・、ナナ、ぼくからもありがとう。本当にありがとう。」 

心の中で、読み終わった本の中のナナに。

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とても余韻の残る素敵な本でした。
有川浩さんの本は好きで何冊も読んでいますが、「レインツリーの国」と同じくらいに好きになりました。


猫ってナナの様なのかもしれないな。

飼われているとか、そんな関係でなくて、一緒に暮らしている人たちとのすごく親密な相棒なんだろうな、そんな風にも思いました。

猫と一緒に暮らしている方に是非、読んでほしいなぁ~とも。

そして、じぶんも猫の相棒が、また欲しくなってしまいました。


「ナナ、素敵なリポートをありがとう」(=^・^=)

" 2017/02/22 Tabineko Report "

ロボット・イン・ザ・ガーデン:20160911 [読んだ本]

学生の頃ドストエフスキーとトーマス・マンに嵌まって、岩波文庫を何度も読み返しましたが、それ以降あまり翻訳物は読んでいません。

最近ではミステリーやSF、『ダ・ヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』のダン・ブラウンやジェームス・ロリンズのシグマフォースシリーズのものくらいでしょうか。

それがここのところ2冊続けて良い翻訳物に巡り合うことができました。

1冊は前にも書きましたが、
2016年本屋大賞の翻訳小説部門に選ばれたガブリエル・ゼヴィンの「書店主フィックリーの物語」、

そしてもう一冊は最近読んだデボラ・インストールの「ロボット・イン・ザ・ガーデン」です。

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最近は本もネットで買うことが多いですが、これだとネットで頼むときに知っている本だけとなるので、たまに、それに出張などで地方に行って電車や飛行機を待つ間に本屋さんをのぞくようにしています。

そうでないとその時まで知らない本たちにはなかなか会うことができません。

「ロボット・イン・ザ・ガーデン」もそんな一冊。書店のポップを見て興味を惹かれて買った一冊です。

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主人公ベンは、飛行機事故で両親を亡くしましたが、結婚した法廷弁護士のエミリーと二人で暮らしている30代半ばの無職の青年。

獣医を目指していましたが両親の死後、なんとなく途中でやめてしまって、特に何をしたいでもなく、エミリーから庭の木戸の修理を頼まれてもそのままに・・・、時ばかりが過ぎていくそんな毎日。

両親が亡くなって姉のブライオニーは泣き崩れてひどく悲しんだ状態がかなり続いたものの、ベンはそうでもなく、何にも成し遂げない何にもしないとエイミーからも言われ続けています。

そんなベンとエミリーが暮らす家の木戸の壊れた庭にある日、
洗濯・家事アンドロイドが普通に使われている状況の中で、とても古風? ロボットの形そのものの(四角い頭に四角い体)ロボットが座って隣に見える馬を眺めています。

これがベンとタング(古風な形のロボットの名前です)の出会い。


どうしてここに来たのか、どこから何の目的で来たのか等はベンが聴いても、タングは短い単語を繰り返すだけ。

それでも良くは分かりませんが、ベンはタングのことが気になって仕方ありません。

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気になって仕方なくベンはタングの世話をしますが、それが直接の原因ではないけれど前からぎくしゃくしていたエミリーとの関係は離婚にまで・・・。

ぽっかり心に穴の開いたような状態のベンでしたが、
タングの胸の中のシリンダーにひびが入っていて中の液体がだんだん減っていることに気が付き、このままではタングが死んでしまうと、タングを治せる者を探しに出かけます。

何も成し遂げず、何も責任をもってやりたくなかったベンですが、タングを治すために結局イギリスからアメリカ、日本、ミクロネシアにまで、世界中を探し回ることに。

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はじめは片言しかしゃべれず理解度も幼児くらいなのかと思っていたタングも少しずつ学習し成長し、まるでベンが育てている子供の様な・・・ベンとは離れられない存在になっていきます。

タングが可愛くて、可愛くて、タングを思うベンの気持ちもとても優しくて。

出張から帰る時に新幹線の中で読みましたが、心が温かく少し鼻の奥がツンとしてうるうるしてしまいました。

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タングの生い立ち、ベンの庭にたどり着くまでのこと(かなりひどいです)、

ベンと一緒に少しずつ成長( AIが学習していくのだと思います )していく過程で本当にどんどん可愛くなっていく。

結末は書きませんが、タングは成長しベンもタングと暮らす間に知らず知らず成長していったのだと思います。

何より、亡くなった時には流れなかった涙、

それが両親の死による痛手を素直に感じ、気づくとたくさんあふれてくる涙・・・。

とても素敵な一冊でした。

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風邪は治ったものの外出続きの毎日か続いています。

楽しみにしていたオフ会も急な出張で出席できませんでした。 ^^;

その分、本を読んで美味しいカツカレーを食べて、

エバ新幹線にも出会ってきましたけれど、なんだか疲れました (笑)。 今日はたまったCD を聴きながらビールでも飲んで過ごしたいと思います。
外はしとしと雨、静かでいいかも?


クルト・マズアのメンデルスゾーン交響曲全集いいです。ここのところずっとメンデルスゾーンを聴いています。弦楽八重奏、ピアノコンチェルト etc etc ・・・も、初めて聴きました。


ブログなかなか行くことが出来なくてすいません。もうちょっと ^^;

" 2016/09/11 A ROBOT IN THE GARDEN "

原田マハ_黒幕のゲルニカ&イヴァン・モラヴェッツの Mozart Piano Concerto No.20 k.488 :20160604 [読んだ本]

勤務する場所が変わって、

郊外に向かっていたのが、行き先が都心となり、
電車が混むのはもちろんですが、一番つらいのは、電車の中で本が読めなくなったことです。

今まで、読書の時間の大部分は電車の中でしたが、
その時間が無くなり、相対的に出会う本の数が減ってしまいました。

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それでも、休みの日には、

冷たいビール、またはワインのコルクを抜いて、大好きな田部さんのピアノをCD で聴きながら、
ほろ酔い気分で何冊かの本は読んでいます。

少し前に書きましたが、
今年の本屋大賞の「羊と鋼鉄の森」、「書店主フィックリーの物語」はとても良い本でしたし、

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有川浩さんの「ストーリー・セラー」も、
ビブリア古書堂の事件手帳の作者三上延さんの「 江ノ島西浦写真館」も、川口俊和さんの「コーヒーが冷めないうちに」も良かった。


でも、
これら最近読んだ本の中で最も心に残っていて、今もずっと余韻が残っている本があります。

余韻の中で、Mozart Piano Concerto No.20 K.466 が鳴り続けている一冊があります。

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原田マハさんの絵画本の最新作「黒幕のゲルニカ」。

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キュレーターであった原田マハさんの創り出す画や画家を主人公とする作品は、今まで何冊か読みましたがどれも外れはありません。

どれも作品に出てくる画や画家がより身近に、そして、愛しいものになっています。

ルソーと「夢」(楽園のカンヴァス)、モネと「水連」(ジヴェルニーの食卓) etc etc ・・・。


原田マハさんの作品を読み、映像化して欲しいと以前から思っていたのですが、「黒幕のゲルニカ」はミステリーも、サスペンスとアクションの要素も持っていて、まさにエンターテイメントの一冊だと思います。

スケールという点では、今までの作品の中では最大ではないでしょうか。

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お話は、2つの物語、
過去と現在の2つの物語がパラレルに語られ、

それがピカソの傑作「ゲルニカ」により有機的に結び付けられています。


スペインの内戦1937年4月26日、共和国の一つの都市であったバスク地方のゲルニカを、フランコ将軍を支援するナチスドイツのユンカース爆撃機等が無差別爆撃を行いました。

焼夷弾を初めて使用した爆撃ともいわれていますが、多くの一般市民が殺戮されました。


つい最近、
アメリカのオバマ大統領が広島を訪問しましたが、規模は違うものの、一般市民を爆撃で殺戮するということでは、広島や長崎の原子爆弾の投下と同じことが、スペインのゲルニカでも行われたのです。

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無防備、

何の防御の手段をも持たない一般市民を、ユンカース爆撃機からの焼夷弾で焼き尽くすのは殺人以外の何物でもありません。
こんなことは、人のすることではない・・・。

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パリでフランスの新聞を読んでこの事実を知ったピカソは、アトリエに閉じこもり、モノトーンのこの大作を仕上げます。
独裁者、大量殺戮に対するピカソの強いメッセージ、抗議として無二の大作「ゲルニカ」を。


ゲルニカは万博のスペイン共和国館に展示され、ファシズムへの対抗、殺戮への絶対の反対を唱えます。

パリの陥落の時には、アメリカニューヨーク近代美術館(MoMA). へ、
スペインが本当に民主主義の国になるまでは返さない、ピカソの言葉通りに預けられます。

アメリカに行かなかったら、ナチスによりファシズム反対の絵画として焼却されていたのでしょう。

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一方、9.11の同時多発テロにより最愛の夫を亡くした、MoMAのキュレーター八神瑤子、

その後のアメリカを中心とする多国籍軍のイラク侵攻の背景の下、ピカソの展覧会を企画します。


繰り返しの報復は何も解決するものではない・・・、

夫を亡くしながらそのメッセージを展覧会から発信しようと、フランコ総統の死後、スペインに返却されてから門外不出となっていたゲルニカを借り出そうと、MOMA理事長ルース・ロックフェラーと奇想天外の戦略を。

そこにバスク独立を目指すテロリストも加わって・・・。

果たして、ピカソの戦争との闘い、
ゲルニカは再びニューヨーク近代美術館(MoMA). に展示されるのか。

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絵画とは、書斎や応接間を飾るためのアクセサリーだけではなく、個人の感情の発露等だけでなくて、

もっと大きなイデオロギー、主義主張、世界を人類を動かしうる大きな力を持っているのだと、
時には命がけで発信するものなのだと・・・強く強くこの作品で教えられました。



「ピカソの戦争。それはすなわち、私たちの戦争。

 ピカソが、私たちが戦っている敵は---「戦争」そのものなんだ。

 私たちの戦いは、この世界から戦争という名の暴力が、悪の連鎖がなくなる日まで続くんだよ---」 P222



「どんな困難があろうともあきらめずに挑戦を続けてきた君を、ぼくは誇りに思う」P350


ワインを飲んでいたせいもありますが、読みながら思わず目頭が熱くなっていました。

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最後のシーンを読んでいるとき、イヴァン・モラヴェッツのMozart Piano Concerto No.20がかかっていました。


「黒幕のゲルニカ」、
主人公のピカソの、八神瑤子の思いとぼくのこころと思いとないまぜになって、

こころの奥のずっとずっと奥の方まで、イヴァンの音色が・・・揺らめきの音色がしみこんでいきました。


イヴァン・モラヴェッツの20番気良いな。

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イヴァン・モラヴェッツ(1930年11月9日 ~ 2015年7月27日)はチェコのピアニスト。

このCD で初めて聞いたピアニスト、

タッチの響きが柔らかくて美しい。

それに、
わずかな響きの揺らめきのようなものがあって、それがモーツアルトのニ短調協奏曲にはとても魅力的です。

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本を読むときに CD を聞きながらが多いのですが、

今までも、本と曲を一緒に記憶しているものがいくつかあります。

石田衣良の「美丘」とレミオロメンの「夢の蕾」、村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」とボンジョビの「HAVE A NICE DAY」、
藤谷治の「船に乗れ」とラフマニノフの「チェロソナタ」etc etc ・・・。

「黒幕のゲルニカ」とイヴァン・モラヴェッツの Mozart Piano Concerto No.20 k.488 も、
こころの引き出しに、ちゃんとしまいました。


良い本に出合えるのは本当に幸せです。

そして、一本のワインと、休みの日のゆっくりとした時間に感謝です。

静かな25時間目・・・、イヴァンのピアノ。

" 2016/06/04 Maha Harada Guernica of mastermind "

羊と鋼の森 & 書店主フィクリーの物語 :20160430 [読んだ本]

2日休むと10連休とか?

今年のゴールデンウイークは気が利いてます、なかなかやります。 ^^


ぼくは2日が出勤であとは休む予定。

今日は「鎌倉へ行こう」でご一緒される方たちと初夏の北鎌倉、鎌倉をぶらぶらしてこようかと。

4日と5日はラ・フォル・ジュルネのチケットを買ってあるので、4日は娘と、5日は友達と、
一年に一度のクラシックのお祭りを楽しんで来ようと思っています。

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その他予定はないので、好きなお酒でも飲んで、

HMV から届いたCD を聴きながら、ゆっくりと読書でもしようかな。


この前、初めてメンデルスゾーンの弦楽四重奏を聴いたらとても良かったので、あと2種類の演奏を(イザーイ四重奏団とアルテミス四重奏団、ちなみに持っていたのはアルバン・ベルク)頼みました。

普段は聴かないメンデルスゾーンですが、弦楽四重奏の2番、とても気に入りました。

何だか、若さ、若さの真っすぐな気持ちみたいなものが、何にも飾らず包まず隠さずに、直接心に響いてきて、
それがとても新鮮でした。

ユダヤ人であったメンデルスゾーンはともっと聴かれて良い作曲家なのかもしれません。
ユダヤということで歴史の中で不当に低い評価を受け入てるのかもしれません。

そんな風に思いながらアルバン・ベルクの演奏を聴きました。

イザーイとアルテミスの演奏も聴き比べてみたいと思っています。

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本も原田マハさんの「黒幕のゲルニカ」を札幌出張の時にステラプレイスの三省堂で見つけて買ってきました。
急な出張でしたが、それはそれ? ラーメンも食べて寿司も食べて(笑)、本もちゃんと買ってきました。

楽園のカンヴァス、ジヴェルニーの食卓等に続いて、原田マハさんの絵画物の作品です。

ピカソのゲルニカにまつわるもので楽しみ。

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本と言えば、意図はしなかったのですが、今年の本屋大賞に関係する本を2冊読んでいました。

一冊は宮下奈都さんの「羊と鋼の森」、本屋大賞の作品です。

もう一冊は、本屋大賞の翻訳部門の大賞になった本で、ガブリエル・ゼヴィンさんの
「書店主フィクリーの物語」。

どちらもさすが本屋大賞の作品です。読み応えがあって面白かった。

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羊と鋼の森は、

ピアノの調律師になった若者外村くんを主人公とする物語です。

ピアノのハンマーを覆っているハンマーフェルトは羊毛でできていて、弦は鋼製、羊と鋼の森とはピアノのことを指しているのですね。

高校生の時、体育館のピアノの調律の立ち合いをたまたま学校に残っていたことで先生から頼まれた主人公は、そこで調律という仕事との運命的な出会いをします。
調律の音色からは森の香りを感じて、外村くんの将来はその出会いで決まります。

調律師学校に通い北海道のとある街の楽器屋に就職。憧れの先輩の仕事ぶりと教え、
ピアノを習う双子の女子高校生との出会い、片方が突然ピアノが弾くことができなくなって・・・。

" ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。 "

派手さはないけれど、
読んでいて雨が大地にしみわたるように、穏やかな感動は心の中にしみわたっていきました。

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「書店主フィクリーの物語」もぜひぜひ読んでほしい一冊です。とても気に入りました。

島の一軒だけの本屋、「アイランドブックス」の店主フィクリー。

自動車事故で最愛の妻に先立たれ悲しみに暮れる毎日でしたが、ある日希少本が書店から盗まれ、代わりに?2歳の女の子マヤが残されています。

柄にもない、じぶんでもそう思うフィクリーでしたが、
一緒に暮らすうちにマヤの愛らしさにひかれて養女にします。

また、初対面は最悪だった出版会社の営業の女性アメリアともマヤを介して、どんどんひかれて愛するようになり再婚。

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本と書店を仲立ちとした血はつながっていないけれど、幸せな家族に。

でも、幸せな時は長くは続かなくて、フィクリーは病気になってしまって・・・。
結末は事実的には悲しいけれど、ちょっとおしゃまなマヤが可愛らしく、フィクリーのアメリアへの思いのぷきっちょな表し方もおかしくて、読んでいて心が温かくなるそんな本でした。

アメリカらしい? 所々にそんな感じもしますが、読んでいて映像がイメージで来て、このお話が映画化されたら見てみたいです。


2冊とも独特の雰囲気を持っていて、その物語特有の香りのようなものが読み進めていると感じます。
素敵な世界。
もっとも、お話の世界が、じぶんの大好きな音楽と本です。面白くない訳がないですけれど(笑)。


本には某なんとか賞というものがあるけれど、それより本屋さんたちが読んでもらいたいと思って投票して決める「本屋大賞」は外れはないなと思います。

もし黒幕のゲルニカを早く読み終えたら、休みの間に読み返してみるのもいいかな。



窓からは金色の朝日が差し込んできています。 良い天気になりそうですね。

コーヒーをコリコリで淹れて、
相棒たちをデバックに押し込んで・・・。 では、いってきます ^^

“ The Storied Life of A.J.Fikry & Forest Sheep and Steel ”

リリー、モーツアルトを弾いて下さい:20150829 [読んだ本]

バタバタしていてブログの更新もしないまま、気が付けば頬に涼しい風を感じるようになってしまいました。

ただ忙しく、暇があれば冷たいビールを飲んでいただけ・・・、MIRACOSTA DEBUT の後の記憶です。

皆さんへの訪問も滞ってしまい、コメントってどう入れるんだっけ? 等と思うほど、SO-NET ブログから遠ざかっていましたが、ようやく以前のペースに戻りつつあるので、拙い記事のアップを再開しようと思います。

再び、よろしくお願いします。 m(__)m

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冷たくて美味しくて、冷蔵庫から何本も取り出し飲んだせいもあるのかもしれません。
それとも年のせい?

活字を追っていたら、目頭と胸が熱くなっていました。

みんながいるのにここで涙を流す訳にはいかないと、急いで本を閉じました。

バタバタでブログの更新もしないまま過ごしてしまいましたが、
「Walkman で音楽を聴き、本を読み」は、細々と続けていました。

何冊か読んでいた中で、「リリー、モーツアルトを弾いてください」を読んでいた時のことです。

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モーツアルトのピアノソナタを聴き比べしたとき、リリー・クラウスのものを、HMVで4枚組みを2,000円以下で買ったものをですが、

聴いたとき、

疾走するような心地よい演奏に改めて気付き、

それからずっとリリー・クラウスのモーツアルトのピアノソナタを聴いていました。

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聴き始めて、リリー・クラウスに付いてはモーツアルト弾きのおばあちゃんと言うことくらいしか知らないことに気が付きました。

ネットでCD や情報を調べて、「リリー、モーツアルトを弾いてください」、この本にたどり着きました。
絶版で中古の本しかないとのこと。Amazon で程度の良いのを選んで注文。

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リリー・クラウス 1903年4月3日ハンガリー生まれ(1986年に亡くなっています)。

22歳でウィーン音楽院ピアノ科の教授に就任等、若い頃からその才能を認められ、モーツアルト弾きとして世界的に有名なピアニストであったこと。そして、何よりも日本ともかなりの係わり合いのあったことを知りました。

日本はこの世界的なピアニストを第二次世界大戦の時、インドネシアにおいて抑留と言う名の監禁生活を強いていたのだと。はじめこそご主人と二人の子供との家族での生活を特別に許していたものの、戦局の悪化に伴い、家族をばらばらの抑留所での暮らしを強い、強制労働その他のかなりの酷い扱いをしたようです。

そんな中でも音楽好きな関係者の配慮でピアノに触れることができたり、抑留所でクリスマスのコンサートを開いたりすることができたのは、リリー・クラウスが世界的に有名なピアニストであったこと、
それに何と言っても、彼女のピアノへの熱情(抑留中に何が欲しいかと聞かれたとき、一番はピアノ、次に家族と一緒に暮らしたいと)、モーツアルトへの愛・・・、そのものだったのだと知りました。

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戦争は自由や人権、優しさや思いやり等、人間の尊厳、人間らしさと言うものを、被害者、加害者、両方から、全てを・・・奪い取ってしまうものなのだということを、
音楽の視点からも改めて知らされました。

そして、

その究極の状態の中から生還したピアニストの演奏が、こころを打たない訳がないことも。


リリー・クラウスは音楽という根源に近いものを奪われた経験で、音楽は生きていく上でかけがえのないもの、ピアニストである自分だけでなく人類にとって大切な宝物であることを、
思考ではなく、こころの深いところで、体の一部として知ったのだと思います。


タナティンギ抑留所でのコンサート、最後の曲、「イ長調ソナタ K.331」、長調の和音で閉じられた後、

「一時間の演奏が終わった後、リリーはピアノから立ち上がることができなかった。

聴いていた抑留者たちも、拍手を送ることなどできなかった。魂に響くあまりに強い感激に満たされると、人は喝采を送るどころではなくなるのだ。」

「抑留者たちが泣いていた。悉く皆が、滂沱たる涙を、誰憚ることなく流していた。」 リリー、モーツアルトを弾いて下さい P136

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この本を読んで、リリー・クラウスの演奏するCD を大切に聴くようになりました。

K.331 K.333 素敵な曲、素敵な演奏です。


「乗馬靴を履いて颯爽と駆け巡るモーツアルトのイメージ」、リリーから教えてもらえました。

「モーツアルトは愛です、赦しです。そう信じてきました」も・・・。
(実際、酷いことを日本からされたにもかかわらず、リリー・クラウスは日本を好きでいてくれて、戦後に何回もコンサートを我国で開いてくれました。)

リリーの奏でるピアノの一音一音がとても大切なものに思われるようになりました。 

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もっともっとリリー・クラウスが聴きたくなり、HMV で31枚組も頼みました。

昨日届いたものを一枚一枚聴いています。本の中に出てきた、シモン・ゴールドベルクとのヴァイオリンソナタも入っています。

乗馬靴を履いて颯爽と駆け巡っているモーツアルトに、また出会いました。
古い録音ですが、ピアノとヴァイオリンの音色が心地よい。


こんなに書かないでいると(写真も撮りに行ってません)、色々なことを忘れていて、かえって新鮮? (笑)

今日はこれから法事で出かけますが、天気が良い日には、カメラも久しぶりに連れ出して、リリー・クラウスを聴きながらの散歩もまた、はじめたいと思っています。

" 2015/08/29 LiLi, plqy Mozart, please. "

ポール・アダム_ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密:20150426 [読んだ本]

漆黒の夜の湖の様、透明でどこまでも深く音色が部屋に響きます。

バッハ ヴァイオリンパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004 
加藤知子さんのオモボノ・ストラディヴァリウス

お酒がおいしい。

(加藤さんのストラディヴァリウスは息子の作品だそうてす)

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意図した訳ではないのですが、パガニーニのDVD を見て
千住真理子さんのコンサートで、ストラディヴァリウス・デュランティの音色を聴いて、
そしてこの本たちにも出会いました。

弦楽器、不思議な楽器です。

どうして、1700年代に作られた古いものからこんなにも素敵な音が生まれてくるのでしょう。
新しく同じように作った楽器と音色が違うのでしょう。

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ポール・アダムの小説「ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密」、

一作目の「ヴァイオリン職人の探求と推理」を横浜の有隣堂でお勧めポップに誘われて購入して読みましたが、とても面白かったので、続編であるこの本もわくわくしながら手に取りました。

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主人公は、ジャンニ。

3人の子育てが終わり小学生くらいの可愛らしい孫も時々遊びに来る、最愛の奥さんを何年か前になくし、今はイタリアのクレモナ郊外に一人で暮らす60がらみのヴァイオリン職人です。

一作目では殺人事件、しかもジャンニの幼友達で趣味の弦楽四重奏のメンバーの殺人事件を追ううちに、ストラディヴァリウスの中でも大変な宝物、ストラディヴァリウス・メサイアの姉妹楽器の在り処を探すことになるというものでした。

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二作目の「ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密」では、ナポレオンの妹がパガニーニに贈った宝石のヴァイオリンをめぐる連続殺人事件にジャンニも巻き込まれていきます。

前に書きましたが、このヴァイオリンが入っていた金の箱のダイヤルの暗号はパガニーニの楽譜に書かれている音階です( スコルダトゥーラが謎解きのカギでした )。クラシック好きにはたまらないジャンルの本たちだと思います。

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主人公がヴァイオリン職人であることからクラシック音楽のこと、特にヴァイオリンの曲のことが本の中にたくさん出てくるのも魅力の一つ。

バッハのパルティータもその中の一曲でした。
本に触発されて久しぶりに一番も二番も聞きましたが、バッハは心の奥の、奥の方まで染み入ってきます。

ジャンニ、図らずも続けてヴァイオリンにまつわる殺人事件に巻き込まれてしまいますが(趣味の弦楽四重奏のメンバーに警察官がいる関係でもあります)、


「何時にミラノに戻る予定?」
「まだ考えていなかったわ」
「考えなくてもいいんだよ」

マルゲリータは顔を振り向け、わたしを見てほほえんだ。
「そうするわ」と、彼女は言った。

一作目の事件の際に出会った大学教授のマルゲリータとのほんのりとしたロマンスもこの本の魅力の一つ。

年をとっても素晴らしい出会いがあるのだなと、
幾つになっても男には美しい女性が必要なんだなと(笑)、そんなことも思いました。

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作者ものってきて良い調子、三作目もきっと書かれるのだと思いますが、今度はどんな事件、どんな曲が出てくるのか、

そして、ジャンニとマルゲリータの淡い恋心がどうなるのかもとても楽しみです。


“ 2015/04/26 PAGANINI'S GHOST Paul Adam ”

西加奈子「サラバ」 & Nikita Magaloff Chopin :20150405 [読んだ本]

久しぶりに土日の二日の休みをどこにも出かけずに、

正確には、駅前の店までビールとワインと、それから本を買いには出かけたので、電車には乗らずということになりますが、
過ごしました。


天気が悪いせいもありましたが、CD もかなりたまっているし、読みたい本もありました。

写真も撮りに出かけず、展覧会にもコンサートにもどこにも出かけない2連休はいつ以来だろう、などと考えつつ、

先ずは部屋の片づけ。
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Amazon やら、ヨドバシやら、
ネットで買ったものの段ボール箱を積み上げておいたから、
それと、CD と本の山をとにかく片付けます。

段ボール箱のテープをはがして畳んでひもで結わえて、
本は本箱に入るだけ入れて、後は部屋の隅っこにそのうちに実行するであろう大掃除(いらないものはブックオフに持っていったりします)までの間積んでおきます。

ふーっ、狭い部屋に良くこんなに溜めこんでおいたものだ。 ^^;



比較的ですが、床が、フローリングが見えたところで、 ほっとして、 コーヒー豆をコリコリコリコリ。

良い香りを楽しみながらコーヒーを淹れて準備完了。

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CD プレイヤーにはニキータ・マガロフ ( Nikita Magaloff ) のショパン全集から10枚目のCDポロネーズを選びました。

このCD 13枚組も以前に買っておいて1枚か2枚くらいしか聞いていなかったもの。こういう時でないとゆっくり聞けません。
ポロネーズからエチュード、ノクターン etc etc ・・・。

コーヒーからビール、そしてワイン。 ^^;

ニキータ・マガロフ、

派手さはないし、聞き流してしまうとそれで終わってしまうのだと思うのですが、こうやってゆっくり聴くと、素敵なピアニスト。

テクニックとか技巧とか、おもしろく演奏するとかそういうことを全然考えていなくて、衒いもなく落ち着いていて、
何年も寝かした古い酒の様に味わい深く体の奥まで浸み込んできました。

美味しいコーヒーが音によって余計に美味しくなってしまうような演奏です。

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本も買うだけ買って、また読みかけで置いてあるものが何冊かありました。

この日は読みかけの本、西加奈子のサラバ上の続きから読み始めました。
直木賞受賞作であり、本屋さん大賞の有力な候補作でもあるとのことで興味があり買いました。

途中まで読んではいたのですが、主人公の歩(圷家の長男、上に姉がいます)の幼少時代からその生い立ちがずっと続いていって、

小説の始まりはイラン駐在の父の仕事の影響でイランの地から始まったり、姉の貴子の奇妙な行動(食事をほとんど取らなかったり部屋に閉じこもって巻貝の絵を一面に画いたり)が綴られたりしていましたが、

これがどうして書かれているのか、何のために語られているのか、それが良くわからず、話がどこに向かっているのか分からないまま、途中で息切れして放っておいてしまったもの。

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本の半分位のところから読み始めましたが、ニキータ・マガロフのショパンと同じく、ぼく自体がその気になっていないと、いくら活字を目で追っていってもただ追っているだけとなってしまうようです。

心の引き出しを開け余裕をもってサラバを読み始めたら、なんと面白いこと。時間を忘れて読み進めてしまいました。

あっという間に上巻を読み終え、駅前の本屋へ下巻を買いに行くことに。

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上巻の語りのスピードに比べて下巻は早くなった感じがしました。

もちろん歩の成長に合わせて語られるので、幼児や小学生の時代よりも中学、高校、大学、そしてフリーライターで社会に出ると親友のこと恋人のことをはじめ、出来事やイベント的なものが多く大きくなっていくのでそう感じることもあるのだとは思いますが、

この本の主題が、今まで語られていたものが、なぜ語っているのか分からなかったもの達が一つに収斂されていきました。

こうなると、一気です、気が付いたら外が暗くなっていた。

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マガロフのショパンもプレリュードに。

プレリュードの4曲目、アンニュイな感じの曲ですが、マガロフいいな。思わず聞き入ってしまいました。
この曲にも好きなビリス、アルゲリッチ、ボレット等の素敵な演奏がありますが、この日以来、プレリュードの4番はマガロフが一番です。

なんてこころの奥に優しく浸み込んでくる演奏なのでしょう。

マガロフも、以前聴いたときは面白みがないと全部は聴かずにほったらかしにしていたもの。
でも、この日は全然違って聞けました。

受け側として条件が整っていないと、本も音楽も本来のものを受け取ることはできないようです。


体調が悪かったり、公的にも私的にもバタバタしていたし、ゆっくりとは時間は流れていなかったな・・・。

たまにはどこにも出かけない2連休があってもよいかなと思いました。

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西加奈子「サラバ」、少し上巻は長い気もしましたが、時間的に語っていくとこういう形になるのでしょう。
下巻は本当に面白かった。

問題児であった姉の貴子が語ります。
貴子は紆余曲折がありましたが、チベットでパートナーを見つけ素敵な女性となって歩の前に現れます。

「歩、あなたはあなたの芯を見つけなくてはならないの。あなたはずっとそれを避けていたの。いやなものは避けて見ないで過ごして来たの。あなたの信じるもの、あなただけが信じるもの、それを見つけなさい。」


上巻を読んでいて姉の貴子はどうして奇行を行うのだろう、歩は受け身ばかりなのだろうと思いましたが、それもこのような意味の言葉でわかりました。

西加奈子さんが書きたかったこと。

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親友たちからの旅立ち(3人の付き合いでしたが男性と女性の親友は付き合い歩はひとりになります)、別れた恋人に利用され、また別の恋人には裏切られる・・・、
その中で初めは反発していた姉の言葉が大切なものになります。

人は倒れた中に何かを見つける、見つけようとする。
自らが主体となって歩むとき進むとき、信じるものに少しだけ近づける。 きっとそういうものなのだと思います。

歩は小説を書きはじめます。  芯を、信じるものを見つけるために。

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本ってやはりちゃんと読まないとだめだな。音楽もそうだな・・・。

たまにはどこにも出かけずに部屋にこもってみるのも、
こころの中の引き出しの風干しには必要なのではないかと思いました。

この一年は新しい素晴らしい作家との出会いが多くありました。しかも全部女性です。

日本は女性でもっているのかもしれない。 ^^;


“ 2015/04/05 Nishi Kanako Saraba & Nikita Magaloff Chopin ”

ビブリア古書堂の事件手帳6&ジェファーソンの密約&ペンギン・ハイウェイ:20150117 [読んだ本]

「海辺のカフカ」のオマージュなのでしょうか?

読み終えて印象に残った言葉は、おっぱいとおねえさん? ? ? 笑

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年末年始の休みが9日間もあったので、本を少し読もうと何冊か仕入れておきました。

但し、毎年同じなのですが、思ったほど時間は潤沢ではありません。あれもやりたい、これもやりたい。
酒も飲みたいし、そばも食べたい、第9も聴かなくてはならないし、昼寝もしたい。掃除もしなきゃならないし、挨拶にも、風呂にもゆっくり入りたい?? etc etc・・・。

結局読めたのは3冊だけ。
ビブリア古書堂≪6≫、シグマ・フォースシリーズ:ジェファーソンの密約≪上≫、そしてペンギン・ハイウェイ。

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ビブリア古書堂≪6≫、
いよいよ物語の佳境を迎えています。

今回も第一巻に続いて太宰治の古書に関する謎解きでしたが、長く楽しませてもらった栞子さんと大輔君のコンビの古書に纏わる謎解きも、次かその次で完結するとのこと。

今回の≪6≫でかなり人間関係が、しかも祖父母の代にまで遡っての関係が局地的にごちゃごちゃとしてきて、少し風通しが悪くなったような気がしましたが、まあ、いつもの通りの面白さ。本好きにはたまらないシリーズです。

初々しくてちょっとじれったい栞子さんと大輔くんの恋の行方も、気になるところ。

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ジェファーソンの密約は、シグマ・フォースシリーズの最新作で、このシリーズはずっと読んでいて第6作目。

アメリカ建国の頃まで遡るアメリカ先住民の遺産? 古代ユダヤの一部族のテクノロジー? ナノシステム? ナノロボット? 大災害、火山の爆発、地球崩壊?

とにかく、最新科学と古代の歴史とアメリカ建国に遡る謎と、いろいろなものがない混ぜになって話しが進んでいきます。
今、下巻を読んでいるところですが、シリーズの中で一番面白いかもしれません

このシリーズ、映画化されないかな?
映像でシグマ・フォースシリーズの、歴史とミステリーとアクションの世界を見てみたいです。

謎の女スパイ? セイチャンの姿も映像で見てみたい。 笑

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そして、おっぱいとお姉さん?

森見 登美彦さんのペンギン・ハイウエイ。2010年の日本SF大賞受賞作だったのだそうです。

森見 登美彦さんの作品は、奇妙な京都でのお話「夜は短し歩けよ乙女」を読んだことがあって、この本は金沢に行った際に駅の近くの金沢フォーラスの未来屋書店で見つけて買ってきたもの。

出張の際等で出かけたとき、その土地の本屋さんに行ってみるのも楽しみの一つで、必ず一冊本を買ってきます。
文庫本に付けてくれるカバーも秘かに? 集めています。

「海辺のカフェ」、少年、謎のお姉さん、突如降ってくる? ペンギン等、作者はやはり村上春樹の「海辺のカフカ」を意識して作品を書いていると思います。


小学4年生の少年、色んなことを知りたくてノートに自分の調べたことの結果をつづる研究熱心なアオヤマ君。
彼が通う歯科医院で働くお姉さんのおっぱいのことも不思議でたまらないのですが、彼の最大の研究の対象は突如降ったように現れたペンギン、空き地のかなり大きな球形の物体の海、そしてペンギン達を食べてしまうジャバウォック。

研究するうちに、お姉さんがペンギンをコーラの空き缶等から作り出すこと、それだけではなくて、空き地の謎の物体である海とも関係があることが分かってきます。
京都を舞台にしていた「夜は短し歩けよ乙女」でもそうでしたが、不思議な現象を飄々と独特の表現の仕方、雰囲気で綴っていく文章。 奇妙なストーリー、最初は違和感がありましたが、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました。

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「父さん、ぼくはお姉さんが大変好きだったんだね」とぼくは言った。
「知っていたとも」と父さんは言った。   ペンギン・ハイウェイ episode4 P381

不思議なストーリーと、少年の永遠の憧れだと思うのですが、母親ではなく同級生でもなくて、お姉さんとおっぱい。
いつの日か成長した時に、彼はきっと研究を推し進めて、お姉さんに会いに行くのだと思います・・・。

何となく懐かしくもあり? 感動?
読書後は味わったことのない乾いた感じの?不思議な感動が余韻が、通奏低音のようにしばらく続いていました。

この本、女性だとどんな風に感じるのだろう?

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年末年始の本たちです。

そのあとは、思い出のとき修理します≪3≫、原田マハさんのジヴェルニーの食卓等を読んで、

それと井上太郎さんのモーツアルトのいる部屋を読み返しました。

今年は昔聴いていた曲を良く聴いています。
ブルーノ・ワルターのモーツァルト、オーマンディとフィラデルフィア、ルービンシュタインのチャイコフスキーのピアノコンチェルト etc etc ・・・。
昔の本を読み返すのも、そろそろ良い年になってきたみたいです。 忘れていたことを思い出したり、新しい発見があったり。

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なかなか時間がなくて読めない本ですが、今年も色んな本にめぐり合えると良いな。


ようやく風邪も一段落です。ビールも美味しくなりました 笑
このお休みは色々とやりたいことがあります。 とりあえずゴールドブレンドを頂いて、これから70Dを連れて散歩に行ってきます。

" 2015/01/17 Penguin Highway etc"

原田マハ_風のマジム Magiimu Island Dreamer:20141122 [読んだ本]

あ-
・・・・・・風だ。  P283。

感動して、

そして、


美味ーい。

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グラスに注ぐとスミレの甘い香り、

サトウキビの、風の、 酒。

アルコール40%と普段はあまり飲まない強い酒ですが、喉と舌と、香りと、五感で楽しみます。


COR COR (CORAL CORONA :珊瑚の冠) COR COR AGRICOLE 

AGRICOLE ラムは、
サトウキビを搾った「サトウキビ汁」を発酵させて造るラムで(別にアンデュストリエルという種類のものもあってこちらはザラメを作る時の副産物を発行させて作るもの)、混じりけのないサトウキビの一番搾り、ピュアな酒。

AGRICOLE ラムを製造しているところは非常に少く、
現在造っているのは、カリブ海のマルティニーク島、インド洋のレユニオン島に代表されるフランス海外県、そして太平洋のこの南大東島、というとても貴重なもの。

COR COR は南大東島の(株)グレイスラムさんのラム酒です。

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こんなおいしいお酒に出会えたのは、原田マハさんの「風のマジム」のおかげ。

「楽園のカンヴァス」を読んで、原田さんにはまってから5冊を一気に読みました。今、Amazon に「ジヴェルニーの食卓」と「キネマの神様」を頼んであります。

楽園のカンヴァスの後に読んだ作品はどれも良かったですが、風のマジムもとても面白かった。

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通信会社の派遣社員として働く伊波まじむ、28歳独身OL。

沖縄那覇で豆腐店を営むおばあとおかあとの3人暮らし。
特に夢もなく事務の仕事をこなす毎日でしたが、社内ベンチャー募集の告示に、故郷沖縄の特産品であるサトウキビを使ったラム酒を作ることを提案します。

起業のことも酒税法も何の知識もないまじむでしたが、、南大東島の方達、地元の杜氏さん、そして何よりも大好きなおばあの支えがあって、風のマジム Magiimu Island Dreamer 夢の酒造りに一生懸命に取り組んでいきます。

まっすくなまじむ、それを支える周りの人たちの暖かさ(原田さんの作品には絶対の悪っていない)。
ここでこうなるのかな? と思いながらも、ついつい、うるっ。

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そして、この作品は全くのフィクションではないのを、文庫本の後書きで知りました。

(株)グレイスラム社長、金城裕子さんという、伊波まじむのモデルとなった方がいるとのこと。


そしてそして、「風のラム酒」が実在することも。

2004年に原田さんがカルチャーライターとして活動していた時、金城さんに出会って南大東島のラム酒のことを知ったそうです。小説のように、金城裕子さんか電力会社のベンチャー企画に応募し起業して、このCOR COR を作ったのだそうです。

すぐにAmazon でプチッ !!

届いたCOR COR を頂きながら、風のマジムの余韻・・・。

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そろそろ、一本空いてしまいます。

「ジヴェルニーの食卓」を読み始める前に頼んでおかないと。


3連休の最終日です。木曜日、金曜日と出張してきました。
その後、湯河原に一泊で出かけてきたので(でっかいギャーギャー鳥に出会いました ? )、
今日はゆっくりしようと思っています。

でも、天気が良くなったら連れて行けと、新しい相棒が右側からじっと・・・。 紅葉も気になるところ。どうしようか? 笑

" 2014/11/24 Magiimu Island Dreamer & COR COR "

楽園のカンヴァス&横浜みなとみらいの秋の影:20140921 [読んだ本]

3連休の最終日。

二日間、なんとかもっていた天気も台風19号の接近と共に、朝起きてみればどんよりとしたライトグレー。 
いつ降り始めてもおかしくない横浜の空です。 

Tシャツだと部屋の中でもちょっと寒い。

本当はカメラを持って出かけたいところですが、きっと途中で雨が降るだろうなと、腰砕けです。

でも、それならそれで、楽しみ方は無数 笑

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たまっていた散歩の写真の整理とか、
読んだ本の本棚への収納とか ( もう場所がなくなってきた )
ビールの空き缶の片付けとか・・・etc etc・・・。  なんだか雨の日は片付け日のようですが・・・。 ^^;


それに、
たまっていた本を一気に 読めたりするから、雨の日は雨の日で良いです。


コリコリの良い香り。 

e-g-gさんに刺激を受けて、KV622 クラリネットコンチェルト KV581クラリネット5重奏。
KV551 ジュピター からKV618 アヴェ・ヴェルム・コルブス ♪  Mozart コンサート。 Mozart はやっぱり良いな。

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コリコリしたコーヒーを頂きながら、本の話。

読書の秋ですから 笑


久しぶりに、電車に乗りながら鼻の奥がツーーンッと、目の奥の方がうるうると・・・そんな本に2冊も出会ってしまいました。

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いけないいけない、電車の中です。

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良い年して文庫本読みながら涙なんか、ばかみたいで、かっこ悪い。 

思わず栞もはさまず、本をとじて鞄に突っ込みました。

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一冊は、川村元気の「世界から猫が消えたなら 」。 
2013年度の本屋さん大賞にノミネートされただけのことはあります。 これは機会があればまた書きたいと思います。

そして、もう一冊は、原田マハ「楽園のカンヴァス」。

詳しくはないけれど、好きで、たまに展覧会に行く自分にとって、楽園のカンヴァスは、一枚の絵画にまつわるミステリー?
いえいえ、恋愛? いやーー、純文学?

ジャンルは良くは分かりませんが、とても面白かった。

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大原美術館の早川織絵。

綺麗で、でもちょっと取っつきづらさがあって他の係りとはちょっと違った感じの監視員。
家に帰れば優しく奥ゆかしく、それでいて芯の強い母親と、金髪で青い目の娘、真絵が待っている。
思春期の娘との確執はあるが、慎ましいけれど淡々と過ぎていく毎日。

ある日、そこにMoMAのチーフキュレーターであるティム・ブラウンからMoMAの至宝、アンリ・ルソーの「夢」の貸し出交渉窓口として、Orie Hayakawa の指名。

なぜ、美術館の監視員にそんな大役が?

話はそこから・・・20年ほど前にさかのぼっていく。

アンリ・ルソーの「夢」には、そっくりなもう一枚「夢を見た」が存在した。
この画が本物か贋作かを鑑定するために、幻のコレクター、ジョセフ・バイラーからの依頼が、
MoMA のアシスタントキュレーターのティム・ブラウンと日本人の新進気鋭のルソー研究家 Orie Hayakawa へ。

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招かれた屋敷では、七章ある一冊の古書を、一日一章ずつ読んで「夢を見た」を鑑定することを依頼される。

一章毎の終わりにはアルファベットの大文字が一文字ずつ・・・。

「夢」と「夢を見た」に描かれた女性、ヤドヴィガとは?  そして、この古書の作者とは?
90歳を超えたジョセフ・バイラーの願いは・・・。 読んでいて、次のページを読みたい、でもお話が終わるのは嫌だ、相反する思いでした。

良い本にはこういう葛藤がつきものですが、この作品は特に強く思いました。

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最後の P429

もう一度、織絵に会えたなら、そのときこそ言おう、と決めていた言葉があったはずだ。 
それなのに、別の言葉が、 ふいにこぼれてしまった。
   夢を見たんだ。 ― 君に会う夢を。
   ティムの囁きに、織絵がふっと微笑んだ。その笑顔は、もう、夢ではなかった。

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じーーん。 本っていいです。 やっぱり本は良いなぁ~。

作者の原田マハさん、文章も上手でお話の泉もこれからこんこんとわき出しそうです。 
日本の文壇も女性がこれからの牽引役かもしれません。
ヤマザキマリさん、原田マハさん、素晴らしいな。

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今までに、アンリ・ルソーの作品は何点か見たことがあります。

「戦争」、「蛇使いの女」、「第22回アンデパンダン展への参加を芸術家に呼びかける自由の女神」etc etc・・・。

「夢」が見たい、ヤドヴィガに会いたい。

" 2014/10/13 Rakuen no Canvas "

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